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その日の夜は、Aの中心を、Aの目を見てしまった日の夜は、不思議と落ち着けて。
グク「……よし」
気合を入れてもう１度リボンの予算表を作り直す。
次の日の朝一番に俺が予算表をテヒョン先輩に出すと、テヒョン先輩は満足そうに頷いた。
テヒョン「うん……コストも抑えられてるし、すごく良い。
今まで業者さんに頼んでたリボンカットを僕らがやるだけでこんなに浮くんだね。」
グク「はい」
テヒョン「ん。お疲れ様。すごく良くなったよ。」
グク「……自分が本気でやりたい企画だからです」
テヒョン「え？」
テヒョン先輩は驚いたように顔を上げる。
グク「リボン、解きたい人がいるんです」
俺はそう言うと、予算表を受け取りﾆｺﾘと笑う。
テヒョン先輩は不思議そうに俺の顔を見ていて。
テヒョン「へぇ……リボン解きたい人か。」
グク「えぇ。とっても台風みたいに自由奔放な女の子なんですけど、その中心はとっても綺麗なんです」
テヒョン「台風……？」
首を傾げるテヒョン先輩に一礼して、俺は教室に向かう支度を始める。
テヒョン「あ、グク。今日Aに勉強教えるんだけど、ドトール来いって伝えといて」
グク「……了解です」
テヒョン「いいなぁグクの台風はいい子そうで。
テヒョン君にとって台風であるAちゃんはもうひたすら暴風雨だよー」
うーん、と伸びるテヒョン先輩を俺は軽く見ると扉に向かって歩き出した。
あ、っと。
グク「でも、気をつけた方がいいですよ？」
テヒョン「？」
グク「台風って進路方向はわかりませんし、突然消えますから」
俺はそう言って口角だけ上げるとテヒョン先輩の教室を後にした。
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グク「おい」
ペアリボンの存在を知ったAは絵に書いたように焦っていて。
あ、水玉パ〇ツまた見えた。
A「テヒョン先輩と同じになれる確率なんて低すぎるよーー！！」
グク「あーはいはい」
ﾌﾞﾃｰ、と机に伏せたAの頭を俺はｸｼｬﾘと撫でる。
テヒョン先輩は「自分だけの特権」と思ってるとかもしれないけど、だとしたら大間違い。
……まぁ最も俺は男として見られてないようだけど。
グク「……俺がAのリボン見つけてあげるから」
Aにバレないように呟いてから、いつも通り軽く頭を小突いた。
台風の進路方向は、こっちだ。
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alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみに待っております！(*^ω^*) (2017年10月22日 15時) (
レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
atsuzyuri0430(プロフ) - 初コメです！いきなり娘。の愛の軍団の歌詞出てきてびっくりしました！笑 (2017年8月23日 11時) (レス) id: 70eec61fac (このIDを非表示/違反報告)
はな - 続き楽しみにしてます！爆弾少年ってさいこう…!! (2017年7月1日 16時) (レス) id: 6c31651eec (このIDを非表示/違反報告)
すずか(プロフ) - ニヤニヤやばいです///// (2016年12月29日 11時) (レス) id: da92c3d37d (このIDを非表示/違反報告)
hinakook(プロフ) - すごい面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2016年12月29日 1時) (レス) id: 826df79066 (このIDを非表示/違反報告)
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