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テヒョン「こんな初歩的なミスをするとは思わなかった」
グク「……申し訳ございません」
まさに心はグレー。
今日 もオールだな、なんて思いながら俺は教室に帰ると……え？
グク「あいつ……何やってんの！？」
台風だから役職のある委員以外は早く帰れ、と言われてたのにベランダにはよく知った姿が。
グク「おい」
A「あ、グクだー！」
グク「グクだー！じゃねーよ！何やってんの！？」
窓から身を乗り出した俺にAは、ふふっと笑う。
その前髪は暴雨のせいか張り付いていて。
グク「風邪引くぞ！濡れてんじゃん！」
A「あ、ちょっと待って！」
慌てて窓辺にある棚に足を乗せてベランダからAを引っ張ろうとした時にかかる静止の声。
なんなんだよこの女！
もしかしてお前は台風の擬人化か何かか！
ただでさえ少しイライラしてたのに、なぜか荒れてる空の下にいるAに対して心配が入り交じって軽く睨む。
それでもAはニコニコ笑っていて。
A「グクもおいでよ！」
グク「は！？」
突然引っ張られた腕。
体制を崩すように放り出された体はベランダの手すりに当たる。
風はやっぱ強くて、雨だって強くて。
あぁ、やっぱこいつと関わるとロクなことない。
いつだって台風みたいに荒れていて、いつだって自由奔放。
この癖、不安だから片時も目は離せない。
台風だ。
周りを巻き込むような台風。
＿＿＿＿突然消えてテヒョン先輩の所に行っちゃうところもまるで。
俺は運悪くその暴風雨に引っかかりそうになってるだけ。
ただ、それだけ。
いいことなんて＿＿＿＿
A「あ！来た！」
グク「は？」
仲間でも召喚するのか？
そう思って、Aを見下ろすと……
A「台風の目！！！！」
グク「！」
Aが笑顔で指差した空。
それは
グク「青い…………」
びっくりするくらい澄んだ青で。
青。
青。
青。
青。
一瞬で抱えてたモヤモヤが吹き飛んだ気がした。
A「知らない人が多いんだけどね、台風の目の空の色って澄んだ青なんだよ。」
Aは手すりに手と顎を乗せて俺にふにゃっとした笑顔を見せる。
近づいたらダメだった。
周りは暴風で
雨だって強い。
自由奔放すぎる存在の
真ん中は
グク「……っ」
びっくりするくらい綺麗だった。
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alexandrite_bbc(プロフ) - 更新楽しみに待っております！(*^ω^*) (2017年10月22日 15時) (
レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
atsuzyuri0430(プロフ) - 初コメです！いきなり娘。の愛の軍団の歌詞出てきてびっくりしました！笑 (2017年8月23日 11時) (レス) id: 70eec61fac (このIDを非表示/違反報告)
はな - 続き楽しみにしてます！爆弾少年ってさいこう…!! (2017年7月1日 16時) (レス) id: 6c31651eec (このIDを非表示/違反報告)
すずか(プロフ) - ニヤニヤやばいです///// (2016年12月29日 11時) (レス) id: da92c3d37d (このIDを非表示/違反報告)
hinakook(プロフ) - すごい面白いです！更新頑張ってください！応援してます！！ (2016年12月29日 1時) (レス) id: 826df79066 (このIDを非表示/違反報告)
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