干れたもん負け (ページ8)

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ベク「その……水曜日、また行きますから」

A「ありがとうございます」

ベク「あ、勉強ならいつでも教えます」

そんな感じでその日は別れ、私達はちょくちょく連絡を取るようになり私が好きになって少しした時に告白されお付き合いをする、ということになったのだ。

ちなみにべっちゃんと私が付き合った時に一番喜んだのは母だ。

「運命の王子様ね♡」なんて言っちゃって。

だから父が同居を反対した時も母が押し切った。←

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A「ねーべっちゃん」

ベク「なに」

バイト終わりの10時。

テイクアウトしたカレーを2人で持って夜道を歩く。

A「そういえばべっちゃんいつから水曜日毎回来るようになったんだっけ？始めは月2だったよね？」

ベク「……Aを好きになってから」

A「なにそれいつー？」

ベク「あきらか客が悪いのにAが真摯に対応してた時」

A「……ありすぎてわかんない」

ベク「今度話すよ」

べっちゃんは笑う。

A「あ、東方神起の出るミュージック番組録画し忘れた！」

ベク「君が仕事行ってる間にしといたから」

A「きゃー！べっちゃん好きー！」

ｷﾞｭｰｰｰｯっとべっちゃんに抱きつく。

ベク「今のでカレー零れた」

A「はあああ！ごめんっ！」

ベク「床にこぼさなきゃいーよ」

A「え？録画したテレビ見ながらソファーで食べようよ」

ベク「……カレーだけは勘弁」

ふと思って足を止めた。

べっちゃんは振り返って不思議そうな顔をする。

A「ねぇ、どうしてべっちゃんは色々文句言うのに結局住ませてくれるの？」

私の質問にべっちゃんは

ベク「それはね」

と言いながら近づいてきて

ﾎﾟﾝ､とあの日のように頭に手を乗せる。

そしてべっちゃんは顔を覗き込んできて

ベク「惚れたもん負けってやつ」

と、ﾁｭｯってキスを落として笑った。

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この話は

超干物な彼女と

超マメ男だけどなんだかんだ彼女に激甘な

ちょっと不思議な同居ストーリー。

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超見切り発車なので皆様の反応次第で消すかもしれません(＞＜)

いつも通りゆる～く頑張ります。