【追加条】ライブで跳ねるべからず ページ46
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〜ベクside〜
信じられねぇ。
本当に信じられねぇ。ありえねぇ。
医者「えー、疲労骨折の一歩手前ですねー。骨膜がかなり損傷しています。」
A「うはー。マジですかー！」
ベク「マジですかー！じゃねぇよ！バカ！！」
A「わお！ベクちゃん怖い！」
ありえねぇ！ありえねぇ！ありえねぇ！ありえねぇ！！！！！！！！
目の前で医者に「とりあえず大学の体育は休んでくださいねー」なんて言われたことに対して「わぁい！これで体育受けなくて済む〜！」なんて言ってるAを殴りてぇ。
とりあえず診察を終えて会計も済ませて、処方箋で色々出してもらって車に乗り込んで。
呑気に鼻歌を歌いながらシートベルトを締めるAをｷﾞﾝ、と睨む。
あのな、あのな、あのな、A。
ベク「アイドルのライブに行って跳ねすぎて骨膜損傷ってなんだよ！！！！！！！！」
A「え！？もうこれ笑えるでしょ！」
ベク「笑えない！俺からしたら少しも笑えない！！」
事は遡ること２日前。
前日にAはアイドルなんちゃらかんちゃら……えーっと宇宙人コンセプトの人達。
そのライブに行ったのにも関わらず「今日も行くから！！！」となんと２日行く宣言。
は？また迎え行かねぇといけねぇのかよ、って頼まれてもいないのに考えてしまう俺は過保護……ということはさておき。
2日目当日の午後3時。
A「ベクちゃん。足がお痛い」
ベク「お痛いってなんだよ。痛いならライブ行くのやめろ。」
A「前日アリーナでぴょんぴょんしてたから筋肉痛だと思う！」
ぴょんぴょんってなんだ。
可愛いな。くそ。
想像しただけでニヤけてしまいそうな変態脳は後で殴るとして、とりあえずギリギリまでAを座らせて足のマッサージ。
AはiPhoneを見ながら何やら呪文のような掛け声を言ってる。
嘘。呪文じゃなくてお経だ＿＿＿＿＿＿＿。
A「もんすたあああああああ」
ベク「うるさい！Aがモンスターだ……ってポテチをこぼすな！跪いてる俺の頭にかかる！」
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