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結局俺は焼きそばを片手にテヒョンのラインを信じて階段まで走ってきたわけである。
先に見えたのはテヒョン。
距離はあるけどテヒョンは俺を見るなり「遅いね」と口を開いたのはわかった。
A「え？なにがですか？」
ようやく声が聞こえる距離。
俺は座ってるAの腕を掴んだ。
A「！」
びっくりした顔がこちらを向いたのとほぼ同時。
ベク「よかった……っ」
A「べ、べっちゃん苦し…」
Aが潰れるんじゃないか、ってくらいの力でｷﾞｭｳｳｳｳｳと抱きしめた。
俺の腕の中にある温もりは確かにAで。
よかった。
本当によかった。
見つかってよかった。
「ゔ〜」と意味不明な声を上げながら苦しさをアピールするAに愛しさが込み上げてきて、ﾁｭｯと唇を頭に落とした。
あぁ、そうだ。
ベク「A。誤解してると思うんだけどあれ、男。」
A「え？」
キョトンとした顔で俺を見上げるA。
うん。問答無用で可愛い。可愛すぎる。好きだ。
テヒョン「確かにルハン先輩は男だよ。
脱ぐと下なんてベクと比べ物にならないくらい凄いんだから。」
一言余計な言葉もついてきたが、一応フォローしてくれるテヒョン。
テヒョンは当たり前のように、俺の買ってきた焼きそば奪う。
……まぁお前用だけど。
A「そう……なの？」
ベク「うん。大丈夫。俺がA以外の女に触ると思うか？」
A・テヒョン「「思うー。」」
こいつらぶっ飛ばしてやろうか……！空気読めよ！！！
ベク「A、浴衣脱がすよ？」
A「あ、私浴衣脱げないから助かるー！」
テヒョン「僕の前で生々しい話しないでよ」
テヒョンの悪口に俺は笑った。
大丈夫。
俺はAしか触りたくないし、Aだけ甘やかしたいし可愛がりたい。
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なんて思ってたのに数日後
ベク「A…………？」
Aは俺を置いて部屋を出て行ってしまうんだ。
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