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ベク「ったく。飲んでんじゃないの。」
コラッ、とべっちゃんにおデコを叩かれる。
あれから痛む頭を抑えるため薬を飲まされ、お粥を食べてる間べっちゃんに事の一部始終を聞かされた。
謝ると、なぜかニコニコ笑ってるべっちゃんに「お皿洗ってるからお風呂入ってきな。沸かしてあるから。」って。
べっちゃんは私が起きるのを待ってる間にシャワーは浴びたらしいけどお湯には入らなかったらしい。
なんて優しい彼氏なんだ……！
いい香りのする入浴剤の混ざってるお風呂に入り体を温めた。
髪も体も洗って、お風呂から出るとリビングにはドライヤーを持って待ち構えてたべっちゃんがいて。
……なんだ？
いつもより面倒見がいいぞ？？
とりあえずべっちゃんの前に座ると乾かされ始める髪。
ん〜気持ちいい。眠たくなってくる。
睡魔がいい感じに来た時だった。
と、その時タイミングよく切られるスイッチ。
あぁ、もう終わったんだ。
お礼を言おうと顔を上げた時だった。
A「あ、ありが……ひゃっ！」
ベク「ん……。匂い消えてる。」
突然首筋に埋まってきたべっちゃんの顔。
べっちゃんはそのままいとも簡単にソファーに登ると、そのまま私を押し倒してくる。
なになになになになになに！？
A「……っ！」
そのままﾁｭｯっと首筋にキスを落とされると、べっちゃんは顔を上げ
ベク「俺、今めっちゃ怒ってるからね」
と言う。
え……？は……？
あんな優しかったのに！？
べっちゃんは私を冷たい目線で見下ろしながら
ベク「……テヒョンとこうなってもおかしくなかったんだよ」
と言う。
A「て、ひょん……？」
ベク「……忘れてるならそっちの方がありがたい。ねぇA。彼氏が怒ったらどうするの？」
な、なにその質問。
べっちゃんは私の頭をポンポンと撫でながら顔を覗き込む。
ベク「機嫌、取ってよ」
A「！」
その言葉にﾋﾟﾝと来た。
そうだ。
いつだかべっちゃんを怒らせた時もそうだった。
A「お……おっぱ。」
ベク「効かないよ」
べっちゃんが「機嫌取って」って言うのは本当に怒った時。
つまりそれは＿＿＿＿本気で心配させた。
そしてそんな時べっちゃんの機嫌を取るのは大変で。
べっちゃんは当分、塩モードかつ意地悪モードになる。
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