３まさき ページ42
ごそっと動く気配。
翔ちゃんが寝返りを打った。
俺とリーダーは見つめあったまま、息を殺す。
お願い、翔ちゃん起きないで！
翔ちゃんの動きが止まる。
俺たちはそれでも動かない。
ただ、リーダーと俺の表情は目まぐるしく動く。
どれくらいそうしていたんだろう。
聞こえてきた寝息に、ホッとしながら動き出す。
翔ちゃんは仰向きになっていた。
これは、いいかもしれない。
俺たちは顔を見合わせて、ミッション開始。
今度の俺たちは素早い。
リーダーはササッとカメラ画面にすると、俺に携帯を渡した。
渡された俺は、リーダーと腕を組む。
自然とニノはリーダーの腰に手を回す。
三人ともかなり密着してるけど、気にしてる場合じゃない。
とりあえず、と一回シャッターを切った。
その筈だった。
聞こえたのはカシャカシャと、連続音。
何これ！連写？
リーダーを見たけど、リーダーもわかってないみたい。
複雑な顔をしながら、ニノと俺を交互に見て、携帯に視線を戻す。
俺も携帯に視線を走らせる。
シャッター音が終わったのを確認して、もう一度、ポチッ。
誰かの足が俺の足を踏んづけた。
多分ニノだろう。
だって容赦無く、ぎゅーぎゅー踏んでくるから。
連射音が止まった。
はーっと息を吐く。
でも・・・。
「え？」
声がした方を見ると、リーダーの腕がニノのお腹を掴んでいた。
と思ったら俺のお腹も捕まえられる。
「え？リーダー？」
俺たちはそのままベッドに倒れこむ。
「イテッ！」
頭を壁にぶつけた。
「うっ！」
翔ちゃんの声が下から聞こえる。
俺は翔ちゃんから下りようともがく。
でもそれは逆効果で、さらに翔ちゃんを苦しめたみたいだ。
「うぐっ」
「翔ちゃん、ごめん、俺」
「雅紀」
翔ちゃんの低い声が聞こえる。
俺の背中が寒くなった。
「翔ちゃん、これは・・・そ、そう！寝起きドッキリだよ」
「・・・寝起き、ね」
「俺たちで、ちょっと」
「俺たち？」
「え？」
見ればリーダーもニノも、ベッドにいない。
どういう事！
二人ともベッドの側に立って、笑ってる。
いつの間に！
俺一人で翔ちゃんにダイブしたみたいじゃん！
俺は慌てて、ベッドからおりた。
「相葉くん？」
振り向くと、ベッドにいたもう一人が、恐ろしい顔をして俺を睨んでいた。
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優子 - 読みました。これからどうなるか凄く気になります。 (2016年1月8日 0時) (
レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
佐音 芽衣(プロフ) - 優子さん» ありがとうございます。まだ二人の絡みは続きます。微妙な距離から始まる二人を書きたいな、と思ってます (2015年12月18日 21時) (レス) id: 84153daa38 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - 読みました。潤君可愛いですね。翔君に甘えたい見たいですね♪ (2015年12月16日 12時) (レス) id: 059e629431 (このIDを非表示/違反報告)
佐音 芽衣(プロフ) - 結@バンビ魂さん» ありがとうございます。ラストもこの二人で決めたいと思ってますので見てくださいね (2014年1月5日 23時) (レス) id: d9b35516b2 (このIDを非表示/違反報告)
結@バンビ魂(プロフ) - 面白いです。バンビズ((はな血 (2014年1月3日 2時) (レス) id: 755402d211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐音 芽衣 | 作成日時：2013年8月17日 16時
