同情と恋心 2 (ページ10)

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酔ってる玉森さんページ10

私の本音は玉森さんには言えず、またもや北山さんにだけ伝えてしまった。

そして、北山さんは私が自信ないと言ったことに対して少しふふっと笑った。

(北山)「うん、まぁね、玉森の彼女ってハードル高そうだもんなぁ～(笑)

でもさ、玉森って割と純粋でこれまでもそんなに恋愛経験ないんだぜ？(笑)

ずっと一人を一途に想ってくれるタイプ。めちゃくちゃ大切にしてくれるから、彼女に完璧とか求めてないかもねぇ。

逆に、ちょっと足りないところとかあると、かわいいなぁって思って手を差し伸べてくれるんじゃないかなぁ？
2人で助け合って支えあってみたいなお付き合いが玉森は好きそうだけど？

あとね、玉森って酔うと本音しか言わなくなるから、これだけはほんとだよ？あはははっ！」

【えっ、玉森さんに本音を言わせるために北山さんは飲ませてたの？

っていうか、玉森さんって恋愛経験あんまりないんだ…。

一途って言ってたけど、私１回振っちゃったし。

今更こんなこと言われても、ダメだよ。もう玉森さんとはちゃんとお話できないや…。】

玉森さんは本音を言ってくれた。なんなら私に伝えてくれたことがそのまま本音だった。

だけど、私は本音を玉森さんには言えていなかった。

"自分に自信が無い。"

北山さんにはそう言えたが、玉森さんには言えなかった。

私は北山さんにまたもや甘えてしまっているのかもしれない。そう思い、私は少し反省した。

すると北山さんが急に話を変えてきた。

(北山)「あっ、そういう言えばさ、Aちゃん明日も休みなんだよね？

こいつさ、家まで送ってあげてくんない？(笑)」

「えっ？そんなの無理ですよ！！

お家の場所も知らないし、玉森さんめちゃくちゃ酔ってますけど…？

まず、玉森さん寝てません？起こすんですか？？

えっ、私どうしたら…、(汗)」

私が焦っていると、いきなり

ガバッ

玉森さんが起き上がった。

(北山)「あはははははっ！たま～！起きた？(笑)

水飲む？そろそろ帰ろうかと思ったんだけど？

てか、自分で歩けそ？」

(玉森)「ん、？あっ、うん、たぶん、

うん、…。、うん、歩ける…ん～～。」

(北山)「ふふっ、まだこいつ酔ってる(笑)

とりあえず自分で歩けそうだら、Aちゃんが家まで送ってあげて？」

「えっ、北山さん！！私どうしたらいいか…」

(北山)「大丈夫だよ！玉森を信じてあげな！」

そう言って笑った。