同情と恋心 2 (ページ8)

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2人きりからの解放ページ8

私はせっかくの玉森さんからの夢みたいな素敵な言葉を踏みにじるように言葉を返してしまった。

私は玉森さんの期待に応えれる彼女にはなれない。

そう思った。

自分に自信が持てなかったのだ。

決して玉森さんのせいではない。

そして、この状況に何故だか必死になりすぎて涙がこぼれそうだった。

私は隙を見計らって御手洗に逃げた。

御手洗に着くなり涙か溢れ出してきた。

自分では抱えきれないくらいの大きな出来事にすっかり疲れ切っていた。

しかも、私一人で対処できないことばかり。

夢の世界は楽しいのに、急にリアルに戻った瞬間に感じるその夢の空間は私には重すぎた。

私の思い描いていた状況になったはずなのに、勢いでそうじゃないと言ってしまった手前、もう二度と玉森さんとは…

そう思うともっと涙が止まらなかった。

少しの間泣いて、でも、玉森さんの所に戻らないとと思い、涙を拭った。

持ってきていた化粧ポーチを取り出して化粧直しをして、部屋に戻った。

部屋に戻ると、これから北山さんが来ると知った。

北山さんが来るまでは玉森さんがそれなりに会話を繋いでくれた。

だけど、玉森さんと2人きりはこれっきりになっちゃうのかなと思うと話が全然入ってこなかった。

そうしているうちに北山さんが来た。

北山さんは玉森さんから何も聞いていないのか、あっけらかんとしていた。

玉森さんと2人の空間に息が止まりそうだったけど、北山さんの登場でやっとちゃんと呼吸ができた気がした。

玉森さんも同じように安心した顔をしていた。

【そりゃそうだよね、

私のせいで変な空気になっちゃって、、

玉森さんの性格的にこんなに場を繋いでくれたの、相当体力使ったんだろうし、ほんとに申し訳ないよ…

北山さんどこまで知ってるのかわかんないけど、この空気を助けて～！！】

北山さんはお店に来るなり、すぐにお酒を注文していた。

北山さんは来た時からそれなりに酔ってるはずなのに、まだ飲むのかぁと思っていたら、お酒が来るなり、玉森さんに飲ませ始めた。

玉森さんはお酒が得意じゃないと、さっきまで2人共お酒は一滴も飲まずに来た。

なのに、今は北山さんに言われるがままにお酒を次々と飲み始めた。

みるみるうちに玉森さんはわかりやすく酔ってきた。

綺麗な真っ白いお肌が赤くなって、動きもクネクネしてきた。