バレた！ ページ28
家に着くと、どっと疲れが押し寄せた。
でもとりあえず、玉森さんにLINEを入れた。
「家着きました！
昨日今日とお世話になりました！
裕太さんとの時間が未だに夢みたいです(^^♪
これからもよろしくお願いします♡」
LINEを送り終え、はぁ〜、とソファに倒れ込み、そのまま寝そうになった時
ピロン♪
LINEが入った。
【あっ、玉森さんかなぁ〜…！】
LINEを開くとのりかからだった。
(のりか)｢どした？(笑)
誰かと間違えてない？
てか、男？？？彼氏とか？(笑)
裕太って誰よ！www｣
【えっ、えっ、えっ！！！！！なんで？！？！】
LINEを見返すと、私は間違えて玉森さんに送ったつもりのLINEをのりかに送っていた。
焦っているとのりかから着信が。
｢もしもし…。｣
(のりか)｢もしもし〜？
ね！A！今のLINEってなに？(笑)｣
｢えっと…、なんて言うか…、｣
(のりか)｢ね！隠さないでよ！彼氏出来たの？
だって、高校からの仲じゃん！言ってよ〜！｣
｢いや、なんて言うか、言えない事情っていうか、
う〜ん……
あのさ、じゃぁ、言うけど、彼氏は出来た！！
でも、ここまでしか言えないの！
また言えそうになったら詳しく話すけど、とりあえず、今はあんまり広めないで欲しいし、深く聞かないで欲しいの…。
ちゃんと言える日が来るかもわかんないし、のりかには言っておきたい気持ちは山々なんだけど、相手の事情もあってさ、
ごめんね。｣
(のりか)｢ん？言えない事情って言うのがよくわかんないけど、彼氏出来たのね！！！
んもぉ、Aってずっとヲタクやってて一番将来心配だったからほんとに嬉しいんだけど！！
深くは聞かないけど、Aが選んだってことはちゃんといい人ななんだよね？！｣
｢うん、まぁね！
のりかの知ってるヲタクだった私にしてはちゃんと真面目に恋してる！(笑)｣
(のりか)｢なら良かった！
でも、何かあったらすぐに相談乗るからさ！ちゃんと連絡してよ？(笑)｣
｢ありがと！
ほんとにのりかは一番の親友だよ！｣
(のりか)｢じゃあ、今日はもう遅いし切るね！
まじで、お幸せにね！(笑)また報告待ってるから！
おやすみ！｣
｢おやすみ！｣
私はのりかと電話を切ったあと、すぐにちゃんと玉森さんにLINEを入れた。
私の失態のおかげで親友ののりかには彼氏が出来たことがバレてしまった。
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作者名：かなた | 作成日時：2019年7月26日 22時
