同情と恋心 2 (ページ22)

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幸せな朝ページ22

私は覚悟をしていると言ったものの、急にキスされるとドキドキが止まらなくて、心臓が破裂しそうだった。

玉森さんの唇は柔らかくて、暖かくて、優しかった。

初めてのキスがこんなにもとろけそうだなんて、昔の私は想像もしていなかっただろう。

今日までキスの仕方さえも知らなかった私に、

そっと優しくキスを教えてくれた玉森さんに、

これからもたくさんの初めてを教えてもらいたい。

そう思った。

私は玉森さんにグッと引き寄せられて、玉森さんに手に包まれながら眠りについた。

――次の日の朝――

ゴソッ

私は人の気配で起きた。

(玉森)「あっ、起きちゃった？ごめん！」

「ん、あっ、うわっ！おはようございます！！」

(玉森)「おはよ！(笑)ごめんね起こしちゃって！」

私は気持ちよく寝すぎて、昨日の夜の出来事が夢のような感覚になっていたので、朝起きて玉森さんの家にいることが一瞬理解できなかった。

「あっ、あの！もしかして今日なんかあるんですか？

なんか、ぐっすり寝ちゃっててごめんなさい。」

(玉森)「えっ、そんなことないよ！

Aちゃんの寝顔めちゃくちゃかわいかったし！(笑)

俺ね、昨日Aちゃんが先に寝ちゃったあとのかわいい寝言も聞いちゃったし～♪♪ふふふっ(笑)」

「えっ、！ほんとですか？！！！

私なんて言ってました？

えっ、もう恥ずかしすぎます…(T_T)」

(玉森)「え～！かわいかったよ～(笑)

でもね、内緒！！俺の中に閉じ込めとく♪」

【はぁ、もう最悪だ…。

初日から女捨てちゃってるじゃん、私。

ほんとに、かわいく偽っても素になっちゃうとダメだなぁ…

もう、こんなかわいくない女の子玉森さんはすぐに嫌いになっちゃうよね…。】

そんなこと思って、私はベットの上で少し落ち込んでいた。

すると、玉森さんが近寄ってきてくれて、隣に座った。

そして、私の肩を引き寄せて耳元でこう言った。

(玉森)「俺も、す・き・だ・よ♡」

「？？？？えっ？？？？？？」

急なことに驚いていると、

(玉森)「あれっ？聞こえなかった？

もう1回言おうか？ふふふっ(笑)

俺も！

す・き・だ・よ♡」

私は朝からこんなに温もりを感じる手に抱かれながら耳元で囁かれた甘い言葉にとろけてしまいそうだった。

こんなに幸せな朝は初めてだった。

でも私は"俺も"に引っ掛かっていた。