映画 ページ20
玉森side
俺はお風呂から上がった素のAちゃんを直視出来なかった。
横目で見ただけでも、俺のブカブカの服を着ている華奢な姿が愛しくてドキドキが止まらなかった。
俺は急いでお風呂に入り、リビングで待ってるAちゃんの所に行った。
真正面から見つめれないと思って後ろから抱きついた。
そして、そっと頬をくっつけて話しかけた。
Aちゃんは少し照れながらも映画を見たいと言ってくれたので、2人で映画を見ることにした。
「何見る？」
A「私、全然分からないので、裕太さんのおすすめがいいです！」
そうして、2人で映画を見始めた。
もちろんソファで2人でくっついて。
Aちゃんが楽しんでくれているのかは分からなかったが、俺はAちゃんと寄り添っているだけで幸せだった。
映画を見始めて少しするとスルッとAちゃんが俺の手を握ってきた。
俺がビックリしてAちゃんの方を見ると下を向きながら照れていた。
俺はAちゃんの慣れないながらも、俺に対する気持ちの一生懸命さが嬉しくてギュッと握り返した。
そのまま俺らは映画を見ていたが、途中くらいからAちゃんの握る手が緩くなってきた。
あれっ？と思い、Aちゃんの方を見るとAちゃんは寝てしまっていた。
【そりゃそうだよね。
普段この時間寝てるんだろうし、今日は迷惑かけちゃって体力的にも精神的にも疲れてるよね…。
にしても、寝顔さえもかわいいな〜♡】
俺は結局映画が終わるまでそのままソファで寝かせた。
途中から俺の肩に寄っかかって来て、近くで見るすっぴんの寝顔もかわいくてキスでもしそうな勢いだった。
でも、恋愛経験のないAちゃんのためにゆっくり愛していこうと決めていたので、キスはまだ早いと自分でストッパーをかけた。
映画が終わり、俺はAちゃんを起こした。
「Aちゃーん？
起きれる〜？映画終わっちゃったから、もうベッドで寝ようか？
ごめんね、眠たかったよね。」
A「うわっ！すみません！！
寝ちゃってました…。
映画面白かったのに…途中までしか見れなかったです……。」
途中で寝てしまったと少し落ち込んでるAちゃんさえもかわいかった。
「また今度見よ！これ俺のだからいつでも見に来なよ！
んでも、今日はお疲れ気味だからお布団で寝よっか！」
そう言って俺はAちゃんを連れて寝室に行った。
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作者名：かなた | 作成日時：2019年7月26日 22時
