同情と恋心 (ページ38)

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2人きり？ページ38

私は今日も朝から走り回っていた。

昼休憩になって一人で休憩室で携帯を開くと、

「あっ、！」

思わず声が出た。

北山さんからのLINEの返信を忘れていた。

朝が忙しすぎて通勤電車で返そうと思っていたのを忘れていた。

LINEを開くと、

(北山さん)「おっけー！

じゃぁ日程とメンバー決まったらまた連絡するね～(^^)

なんか後半、告白されてんのかと思ってびっくりしたわ(笑)

って冗談はここまでで、一番近くていつ空いてる？
話したいこととか聞きたいことあるし、2人でご飯行かない？」

「はっ？！？！？！」

さっきよりも大きい声が出た。

それに気づいて拓真くんが話しかけてきた。

(拓真)「どうかしました？さっきからなんかおかしいですよ？」

「い、いや！大丈夫！

あっ、でも、ちょっとさ、聞くけど、男の人が2人きりのご飯に誘うのってどういう気持ちだったりする？」

(拓真)「うーん、時と場合によりますけど、はっきり言えるのは嫌いな人とは行かないってくらいですかね、、？

誰かに誘われたんですか？」

「あっ、いや、別にそういう訳じゃないけど…、

うん！ありがと！！大丈夫！！(笑)」

でも、私は食事に誘われたことにも驚いたが、"告白されてんのかと思った"の強烈パワーワードに一人赤面した。

私はLINE交換して改めての挨拶のつもりだった。

だけど、男に無頓着な私は勘違いさせるような言い方をしてしまっていた。

【でも、相手が北山さんで良かった、

北山さんは割とチャラそうだし、そういうの慣れててサラッと流してくれるよね…？！

玉森さんだったら割と死んでた案件すぎる(泣)

これからはもっと気をつけてLINE送らないと！！】

そして、私はまた昼休憩全部使って、北山さんに返信した。

もちろんお忙しい北山さんのお誘いは断るとこはできず、食事に行くという旨を伝えた。

今度は勘違いのないように………。

そして、その日の仕事終わりLINEを確認すると、明後日の夜に食事に行くことに決まっていた。

【もう、私何やってんだろ、、

今まで一度も男の人と2人で食事とか行ったことないのに、

よりによって初めてが北山さんだなんて…

ほんとにリアル現実？

夢じゃないよね？？

自分でも意味わかんないよ、】

そう思いながら頬をつねったが、やはり痛かった。