同情と恋心 (ページ18)

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密室ページ18

タクシーに乗ると、玉森さんが行き先は？と聞いてきたので、私は行き先を運転手に伝えた。

発車して何分かはお互い黙っていた。

人見知りにとってはこの時間は異様に長く感じてしまい、私は焦っていた。

【やばいなぁ。。。

玉森さん怒っちゃってる？、さっきから私が全然返事しないから、

この女面倒くさっ

ってなっちゃってるよね？！

絶対そうなってるよ～、、、

それなのにこの密室ってやばくない？

しかもさっきより距離が近く感じる、、

何か私から話しかけなきゃ(＞＜)】

「あっ、あの！！」

突然私が話しかけたことにびっくりしたような顔で玉森さんはこっちを向いた。

そして目が合った。

私は急いで目を逸らし、即座に今思いついた質問をした。

「玉森さんはどちらにお住いなんですか、、？」

一瞬玉森さんと目が合ったことに焦って、アイドルというか、芸能人にはあまり聞いては行けないことを質問してしまった。

玉森さんは少しふふっと笑ってこっちを見ていた。

私はテンパリMAXで謝った。

「あっ、あの！

誤解です！！別に、その、家が知りたいとか、そういうんじゃないんです！！！

ごめんなさい、無神経な質問してしまって、、、

タクシーで送ってくださるってことで、私の家から遠かったら申し訳ないなって思って。。。」

(玉森)「ふふっ(笑)

そんなに焦らなくていいよ(笑)

てか、なんなら今から俺んち来る？(照)」

その言葉にドキッとしながらもどう返事していいか分からず困った顔をしていると、

(玉森)「ごめん、ごめん、困らせちゃった？(笑)

冗談だよ！

今日は自分の家に帰りな！

食事会で気も使って疲れてるだろうし(笑)」

そう言って、さっきみたいに笑って話しかけてくれた。

【玉森さんってめちゃくちゃ掴みづらいなぁ、

さっきまで機嫌悪そうだったのに、今は冗談言って、笑ってこっち見てる。

しかもさっきの言葉、"今日は"？

この"は"って何？

次があるって言うの？

それとも言葉のあや？

しかも、なんでそんなに私に寄り添った言葉掛けてくれるの？

玉森さんには食事会で気を使ってたのバレてたの？馴染んだつもりだったのに、、

もう、ほんとに玉森さんって分からない(＞＜)】

だけど、そんな掴めなくて、私には少しだけ難しい玉森さんをすごく気にしてしまう自分がそこにはいた。