同情と恋心 (ページ12)

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なんで？ページ12

そんなこんなで打ち合わせは始まった。

打ち合わせ中は相変わらず真面目になったり、急にふざけ始めたり、終始キスマイの振り幅の広さに驚かされた。

そして、色々学ぶこともあった。

拓真くんはずっとメモを取っていて年下なのにすごく真面目だなぁって少し感心した。

夕方になり、打ち合わせも終わり、私が部屋を出ようとした時に北山さんに声をかけられた。

(北山)「ねぇ、今日、俺ら今からご飯行くけど、Aちゃんも行かない？

ほらっ、一緒のステージ作るんだし、仲深めないといいものって作れないじゃん？

まだAちゃんさ、俺らに打ち解けてないみたいだし！(笑)

今日この後用事あったりする？」

「いや、ないですけど…！、」

(北山)「けど…？」

「なんというか、私みたいなのがお邪魔させてもらうのは、なんか気が引けると言いますか、

せっかくなんで、キスマイの皆さんだけで楽しんでください！」

(北山)「いやいや、いいんだよ～！

女の子いた方が盛り上がるし！(笑)

あと、拓真くんも呼ぶし！行こ？ほらっ！！」

そう言って、背中をポンと押してくれた。

私は北山さんの言われるがままに食事会に行くことになった。

――食事会――

上司に呼ばれて少しだけ別の仕事をしていたので、あとから合流した私。

定員さんに案内された部屋に入るとキスマイの7人が既にご飯を食べ始めていた。

「遅くなりました！！」

ぺこりと頭を下げて顔を上げると、

【あれっ？、拓真くんいない。】

「あの、！

拓真くんは……？」

(北山)「あ～、なんかね、用事あるんだって！

ごめんね、結局キスマイ7人に囲まれる形になっちゃったよ(笑)

まぁ、いい機会だし、色々話して仲良くなろ！」

(藤ヶ谷)「とりあえず、座りなよ！どっか好きなところにさ！」

【えっ、！好きなところって、

私に座るところ選べって言うの？？？？

誰の隣座るか自分で選ぶとか出来ないよ～、、】

一人で立ち尽くして困っていた時に誰かの声が聞こえた。

(玉森)「ここ空いてるよ？」

顔を上げて狭い個室の中を見渡すとその声は紛れもなく玉森さんだった。

「あっ、、、は…い………。」

ビックリしすぎてそう答えるのが精一杯だった。

【えっ、なんで？

玉森さんが私に話しかけた…？】

頭の中ハテナで一杯になりながら玉森さんの隣の空いたスペースに座らせてもらった。