同情と恋心 (ページ42)

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付き合うとは、ページ42

北山さんに玉森さんのことが好きだとバレてしまった。

でも、近くにいるから付き合うとかそんな図々しいことは考えていない。

むしろ無理だと思っている。

私は普通のファンの人と同じように応援すると決めていた。

だから北山さんに私は言った。

「でも、ファンとして好きなだけですから！

玉森さんにはわざわざ言わなくていいですよ？

私は一般人ですから、普通にキスマイのファンの皆さんと同じ位置でこれから皆さんのこと応援させてもらいます！

だから、これは聞かなかったことにしてください！

今は皆さんのスタッフですから！！」

(北山)「なんか、俺は思うんだけどさ、

俺らと付き合うのって割とリスクあるじゃん？

それでも俺らも人間だから人を好きになるんだけどさ、でも、リスクがある分、俺らが一方的に好きだから付き合うってことは無くてさ、お互い好きじゃないとそういうことにはならなくて、

で、ファンってみんな俺らのこと好きでいてくれるわけじゃん？
今Aちゃんも言ってくれたけど、

だから俺らの感覚としては、一人のファンを選んだと言うより、俺らのことを好きになってくれた人を俺らが好きになった時点で、ファンとか関係無くなっちゃうんだよね、

どっちにしろ、俺らのこと好きな人としか付き合えないから、だったら芸能人同士で付き合っても、好き=ファンって考え方だと、ファンと付き合ってるのと一緒なんだよね、

だから、やっぱり出会えるか出会えないかの違いなんだよね、

んでさ、Aちゃんは俺らと出会ってるわけじゃん？

だからさ、悲観的にならずに俺ら目の前にいるんだし、楽しもうよ？(笑)」

私は妙に納得してしまった。

だけど、あの玉森さんが私のことを好きになるはずもないと、ため息がでた。

「でも、その言い方だと、北山さんは今まで一般の人とお付き合いすることあったんですか？

あっ、あの、別に言いふらすとかないんで、！」

(北山)「あははははは！

俺別にそんなこと気にしてないよね、もう2人で食事しちゃってる時点で、Aちゃんのこと信頼してるし、

ん～、そうだね、あったね(笑)

これはね、表にでてないやつだからね、(笑)

今メンバーとAちゃんくらいしか知らないと思う(笑)

だからなぁ、Aちゃんには頑張ってもらいたいんだよね～(笑)」

北山さんのこの"頑張って欲しい"の意味が私にはまだ届いていなかった。