同情と恋心 (ページ25)

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素直な玉森ページ25

北山side

今日は夕方からの仕事だ。

だけど、俺は昼前から動き始めて、いつもより早めに収録場所に着いた。

楽屋に入ると俺より先に来てるメンバーがいた。

「よっ！

たま！！

てか、お前めちゃくちゃ早くない？(笑)

俺でも割と早いと思ったのにさ、」

(玉森)「うん、そうなんだよね～(笑)」

「おっ、どうした？朝からなんかやってた感じ？」

(玉森)「まぁね、

朝から衣装の打ち合わせしてきたからさ、ちょっと早く着いただけなんだけどぉ～…」

「どぉ～、？

なんか打ち合わせ上手くいかなかったとか？

なんか不満ありげな顔してんなぁ(笑)」

(玉森)「じゃぁさ、聞くけど、みつはさ、自分が朝、会った子が影で

朝しんどいことあってふらっとした～

って言ってるの聞いちゃったらなんて思う？

自分のせいだって思う？」

「何それ(笑)

え～、俺かぁ、

俺だったら、俺と会った後に何かあったのかな～って思うけど？(笑)

えっ、なになに(笑)

玉がそんなこと言われたの？

それは大事件だな(笑)

キスマイのセンターにそんなこと言えるって大したもんだよ(笑)

てかさ、玉がそんなこと気にするって珍しいな(笑)

恋でもしてんのか？(笑)」

(玉森)「うーん、なんなんだろうね、ちょっと気になっちゃうんだよね～

相手が何考えてるのかわかんなくてさ、」

「まぁ、玉らしいな！

気になるととことん気になるよな。

んで、その子はどこの子？

俺が玉のことどう思ってるのか聞いてやろうか？

どうせ、玉は人見知りで聞けないんだろ？(笑)」

(玉森)「うん、まぁ、そうだね、

あの、スタッフのAちゃんなんだけど。

普通に話しかけれるけど、さすがに直接俺の事どう思ってるかなんて聞けないよね(笑)」

「あぁ！Aちゃんね！

あれっ？昨日一緒に帰ってたけど、そういうこと？(笑)」

(玉森)「いや、Aちゃんも人見知りだから、何となく昨日の食事会での気持ちわかる気がしたんだ。

めちゃくちゃ遠慮しちゃってて、可哀想だなって。

俺だったら相当しんどいなって思ってさ、助けてあげたかったんだよね。

多分俺らの中であの時助けられるの俺しかいないって思ったからさ。」

いつもに増して玉は素直だった。

だから、俺は玉が本気なんだってことに気づいた。