同情と恋心 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:68,743 hit

えっ、もしかして？ページ2

(上司)「んでさ、今回うちの会社が担当するコンサートのことなんだけどさ、ジャニーズなんだよね。ジャニーズって他のアーティストよりも色々手間がかかるからちょっと忙しくてさ、、あと、今回のグループ自体もグループ全員のレギュラー番組が2本とか、個人でも番組出たりとか、忙しいグループだからさ、なかなか打ち合わせの時間取れてないんだ。だから、あんまりじっくりは教えれないけど、出来そうなことは積極的に参加してもらうようになるからよろしくね。」

歩きながら上司が私達に言ってきた。

【えっ？まさかまさか？？？こんなに早くに願い叶っちゃっていいの～～～～？？？♡♡♡】

私の頭には"嵐"の一文字しか浮かばなかった。

しかもその時ちょうど通りすがりのスタッフが持っていたカゴの中がチラッとだけ見えて、恐らくメンバーが打ち合わせで飲むのであろう水のペットボトル。

カゴには何本か水が入っていて私の角度から見えた1本のペットボトルには紫のテープに"M"の文字。

【ええええ！これはまさかまさかの本当に嵐？？紫にMって松潤？？？？しかないよね？！だってグループレギュラー番組2本ってVS嵐と嵐にしやがれで、個人の番組出てる忙しいグループっ言ってたし、もうこれしかなくない？？えええ、でもさ、嵐ってこの時期ツアーしてなくない？ファンにも公式発表されてないけど、こんなに早くから準備してんのかな？？】

この時は疑問も残されながらも確実に今回の担当するグループは嵐だと思った。

その日、帰ってすぐにLINEで高校からの大の親友、のりかに連絡した。のりかは私のヲタク度を一番理解してくれる子だった。そして、この仕事に就くことを誰よりも賛成してくれて、背中を押してくれた。

「ねぇ！やばいかも！仕事初日からほんっっとについてるかも！！！！」

(のりか)「どうかした？」

「私の今回の担当するアーティスト誰だと思う？」

(のりか)「ええ、その感じだとまさかじゃないけど、嵐？？」

「そうなの！…っていうか…実際にはまだそうって言われてはないんだけど、、、上司の口ぶり的にほぼ確実に嵐なんだってば！！」

(のりか)「まじ？？！！！うそ？！！！！良かったじゃん！！Aの想いが通じたんだよ！！！！」

「ありがと～～これで毎日頑張れる！！」

私はまだ大きな勘違いをしていたとは思いもせず、この日はウキウキしながら眠りについた。