＊監督生と秋田くん 2 ページ8
「八雲さんとこの秋田藤四郎！？」
「主君の担当さん！」
「……まさかお知り合いで？」
監督生は驚きに目を見開いた。秋田くんはにぱっと笑顔を咲かせ、アズールはまさかの展開に呆けた顔をする。
三者三様の反応だった。スルーを決め込んでいたクラスメイトの面々は、その面白そうな雰囲気を察知しひっそりと聞き耳を立て始める。
「え、なんっ、えぇっ！？ どうして刀剣男士がこんな場所に……アズール先輩今度は何したんです！！」
「人のことを問題児のように扱わないでください。先程保護したと伝えたじゃないですか」
「そんなこと言ってまたなんか契約を吹っかけたんじゃないんですか！？ 誘拐ですか！ 人質ですか！？ あれほど他人様の男士をかすめ取るなとこんのすけ使って伝達したのにもぉお〜！」
「待ってください、何の話です」
両肩を揺さぶられながらアズールは問う。監督生の故郷は話の通じない人が多いのだろうか。ホンマル、シュツジン、加えてニューワードのトウケンダンシ。コンノスケとは人の名前だろうか。 聞き馴染みのない言葉がつらつらとアズールの前に羅列されていく。
「これで流血沙汰にでもなったら訳ないんですからっ！ 報告書もろもろ誰が書くと思ってるんです！ ううっ……でも結局監督不届きでドヤされるのは私……仕事押し付けられるのも私……無理……転職したい……いっそのことニートになりたい……」
監督生は気が動転していた。脳裏にフラッシュバックするのは政府時代の過酷な労働。そう、彼女にとってそれは最早トラウマなのである。
頭を抱える彼女の異様な反応に、思わずアズールはぎょっとした。
「……秋田さん、彼女元々こんな感じなんですか？」
「政府の皆さんはわりといつもこんな感じですよ」
「はぁ」
もはやアズールは何がなんだか分からなくなっていた。
複雑な事情があるのだろうと察しはついたが、にしても意味不明の言葉ばかりで監督生の言う事についていけない。アズールの目にはいきなり乱心した監督生がヤバいやつに見えた。自信を持って否定できないことが実に悲しい。
終わり
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源ペトラ(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» うわわわ……暖かいお言葉ありがとうございます……！そこまで言って頂けるなんてとても嬉しいです！リアルが多忙なので中々更新できてませんが、無理しない程度に頑張りたいと思います！ (2021年1月17日 23時) (
レス) id: 68a62d33ef (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - 源ペトラさん» いえいえ、わたしもある小説を書かせていただいているのですが、内容を考えるのって大変ですよね(*-ω-)亀更新でも楽しみにしています!!ご自分のペースで無理しない程度に頑張ってほしいです（上から目線と感じたらごめんなさい） (2021年1月17日 9時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
源ペトラ(プロフ) - ありがとうございます！ 相変わらずの亀更新で申し訳ないです(^_^;) (2021年1月16日 11時) (レス) id: 68a62d33ef (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - わわ!!更新してる!?やばい、秋田くんかわいすぎる……(/-＼*)アズールとの掛け合いも好きです!!! (2021年1月12日 17時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
源ペトラ(プロフ) - コメントありがとうございます！ 秋田藤四郎の可愛さは無限大ですよね(*´∀｀*)スローペースな更新ですが頑張っていきたいと思います！ (2020年10月16日 21時) (レス) id: 67cc6ebdc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：源ペトラ | 作成日時：2020年10月13日 0時
