＊監督生と秋田くん ページ7
「うぎゃっ！？！？」
「おやおや、ずいぶんな反応ですね」
監督生は泣きたくなった。
本日最後の授業が終わり、ざわざわと騒がしい教室の中。監督生は目の前に立つ先輩の圧に耐えられずにいた。
「監督生さん、お久しぶりですね。お変わりありませんか？」
「いやぁ……ははは。おかげさまで……」
おかしい。目が合ったクラスメイトに片っ端から目を逸らされる。じっとりとした冷や汗をかきながら、監督生は薄ら笑いを浮かべた。
最も頼りになりそうなマブはアズール先輩に話しかけられた時点でそそくさと逃げ出したし、こんなときばかりグリムは空気を読んで場を離れた。やっぱりこの学園の奴らは総じて性格がクソ。改めてNRC生に殺意が沸いた瞬間である。
監督生はアズールが苦手だった。
性格云々の問題もある(もちろんそれが第一の理由だ)が、彼の努力の結晶でもある契約書を砂に返してしまったことに少なからず罪悪感を感じていることが何よりの理由だろう。
なんとなくアズールを避けているうちに、話す機会どころかすれ違う事さえ無くなってしまった。アズールのオーバーブロット以来、まともに会話するのは今回が初めてなので、監督生としてはこの空間がどうにも居心地悪い。
「それであの、こんなところまで先輩は私に何の御用で……？ 」
「あぁ、はい。実は監督生さんに頼み事がありまして」
「りょっ、寮はお譲りできませんよ？！」
「言いがかりはよして下さい。なにも寮の話をしに来たわけじゃありませんよ」
諦めた訳ではないけれど。アズールは心の内でそっと付け加える。アズールの性格をある程度理解している監督生にとっては、口にしてもしなくても同じことではあるのだが。
「実は、監督生さんと同郷と思しき子供をついさっき保護しまして。つきましては面倒を見ていただけないかと」
「同郷……えっ、子供！？ 闇の鏡がまたなんかやらかしたんですか」
「ええ。そもそも、本当に闇の鏡を通ってきたのかすら疑問ですがね」
ちらり、とアズールの瞳が右下に動く。視線を追って、監督生も目線を下げた。ぴょこん。机の向こうでこそこそと桃色の何かが動いている。
「……？」
監督生が身を乗り出すのと、桃色の何か＿＿＿＿秋田くんが、顔を上げるのはほぼ同時だった。
「「あっ」」
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源ペトラ(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» うわわわ……暖かいお言葉ありがとうございます……！そこまで言って頂けるなんてとても嬉しいです！リアルが多忙なので中々更新できてませんが、無理しない程度に頑張りたいと思います！ (2021年1月17日 23時) (
レス) id: 68a62d33ef (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - 源ペトラさん» いえいえ、わたしもある小説を書かせていただいているのですが、内容を考えるのって大変ですよね(*-ω-)亀更新でも楽しみにしています!!ご自分のペースで無理しない程度に頑張ってほしいです（上から目線と感じたらごめんなさい） (2021年1月17日 9時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
源ペトラ(プロフ) - ありがとうございます！ 相変わらずの亀更新で申し訳ないです(^_^;) (2021年1月16日 11時) (レス) id: 68a62d33ef (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - わわ!!更新してる!?やばい、秋田くんかわいすぎる……(/-＼*)アズールとの掛け合いも好きです!!! (2021年1月12日 17時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
源ペトラ(プロフ) - コメントありがとうございます！ 秋田藤四郎の可愛さは無限大ですよね(*´∀｀*)スローペースな更新ですが頑張っていきたいと思います！ (2020年10月16日 21時) (レス) id: 67cc6ebdc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：源ペトラ | 作成日時：2020年10月13日 0時
