スピンオフ2 ページ31
彼女はいつも屈託のない笑顔を私に見せるの。
本当に、心の底から楽しくて、心の底から嬉しくて笑っているって分かる。
私にはそんなキラキラした笑顔をすることができない。
捻くれてるのか冷めてるのか、何に対してもすごく楽しいとか嬉しいとか、そういう感情がなかったからかもしれない。
一人で出来て当たり前、昔からそれが普通だったから。
だからちょっとだけ、彼女のキラキラの笑顔、苦手だった。
彼女が眩しくて、なのに私自身はこんな人間で、自分が少し嫌になるから。
彼女のことは大好きなのに、おかしい話だけど。
そんなこと思い出してる場合じゃないの、
早く玉ねぎ、拾わなきゃ。
でも立ち上がろうとしても立ち上がれない、
何これ。
自分の身体のはずなのに、動いてくれない。
『お嬢さん、大丈夫？』
近くにいたおばあさんが玉ねぎを拾ってくれて、私に差し出してる。
けど、顔を上げるだけで精一杯。
ありがとうございます。
そう言って、動け。
自分に言い聞かせるたびに頭が重くなる。
グラグラする。
『ありがとうございます！』
声、出た。
…いや違う、私の声じゃない。
見たら目の前にいるの、
私が一番苦手な人だった。
『なつさん大丈夫？』
北山先輩、もうなんでいつも私の前に現れるかなぁ…。
『あの子たち、確実に両思いですよね。』
玉森先輩のこと聞きたくて、そう言って私から話しかけたのが間違いだった。
それからというもの、私がどれたけ拒否しても、なつさんなつさんって私の名を呼んでくる。
キラキラした笑顔で。
それは私には眩しすぎる。
だから苦手。
『ちょっとおでこごめんね！』
そう言って私の額に手を伸ばすと、
『あつっ！』って手をすぐに離した。
そっか、やっぱり私、熱があるのか。
そう思うと重力にまかせて目を閉じる。
ふわふわする。
北山先輩が私を呼ぶ声が、だんだん小さくなる。
熱い、身体、熱い。
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なつめ(プロフ) - こ、これは…！！ぷちゅぷちゅみったんやないですか！！！ (2014年8月23日 22時) (
レス) id: a7c524f94d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりぃ - たまろんさん…！たのしみにいつも読ませてもらってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2013年10月1日 23時) (レス) id: 5a7ae76fae (このIDを非表示/違反報告)
はるちむ - やば！もう妄想止まらへん！たまろん最高や！たまろん大好きや！ (2013年9月29日 19時) (レス) id: 0408402c94 (このIDを非表示/違反報告)
ちなぷー玉LOVE(プロフ) - たまろんさんの小説たまりません(///∇///) (2013年9月29日 17時) (レス) id: f9830a92f7 (このIDを非表示/違反報告)
みぃたろ(プロフ) - たまろん最高！だいすき！愛読するね！笑 (2013年9月29日 10時) (レス) id: 78b789d802 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みい | 作成日時：2013年9月25日 1時
