スピンオフ1 ページ30
『なつごめんね！』
付き合ってから日は経つのに、
彼女はいつも玉森先輩と帰る時、
私にいっぱい謝っていく。
せっかくちゃんと付き合えるようになったんだから、そんなに謝らないで一緒に帰ればいいのに。
私なら一人でも平気だし。
まぁ、ちょっとは寂しいけどね、
中学の頃から家も近くて部活も一緒で、彼女と私は毎日のように一緒に帰ってたから。
まさかこういう日がくるとはね…
なんだか娘を嫁に出す母親になった気分。
今日はサークルがないから、
帰りに夕飯の買い物していく。
大学の近くは一人暮らしの人に優しいのか、
安いスーパーがたくさんある。
それにしても、今日は何だろう、
頭がすごく重い気がする。
お昼に色んなことがあったし、
忙しい日だったから、疲れてるのだろうか。
さっさと買い物済ませて、早く帰ろう。
もうめんどくさいから野菜だけ、ちょっとずつ買い物カゴに入れてすぐに駅に急ぐ。
あれ…
だめだ、ほんとに、頭がぼーっとする。
顔、何だか熱い気がする。
もしかして熱あるの？
でも額に手を当ててみても、手も熱いから何も分からない。
それよりも頭がふらふらして、もう何も分からない。
咄嗟にホームの隅のベンチに座り込む。
大丈夫、ちょっと座ってれば、大丈夫なはず。
今までだって一人で何でもしてきた。
一人で何でも解決してきた。
すごくない。
一人だったから。仕方なかっただけ。
力が抜けた手からすり抜けたスーパーの袋が落ちて、玉ねぎがゴロゴロ転がってゆく。
『玉森先輩ってね、玉ねぎだけで生活してた時があるんだって！面白いよね〜』
朦朧とする意識の中、視界に写り込んできた玉ねぎを察知して、
彼女が楽しそうに玉森先輩の話をしてたこと、ふと思い出す。
そんな話をたまらなくキラキラした笑顔でされたら、もう玉森先輩のこと好きなのバレバレだったよ。
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なつめ(プロフ) - こ、これは…！！ぷちゅぷちゅみったんやないですか！！！ (2014年8月23日 22時) (
レス) id: a7c524f94d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりぃ - たまろんさん…！たのしみにいつも読ませてもらってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2013年10月1日 23時) (レス) id: 5a7ae76fae (このIDを非表示/違反報告)
はるちむ - やば！もう妄想止まらへん！たまろん最高や！たまろん大好きや！ (2013年9月29日 19時) (レス) id: 0408402c94 (このIDを非表示/違反報告)
ちなぷー玉LOVE(プロフ) - たまろんさんの小説たまりません(///∇///) (2013年9月29日 17時) (レス) id: f9830a92f7 (このIDを非表示/違反報告)
みぃたろ(プロフ) - たまろん最高！だいすき！愛読するね！笑 (2013年9月29日 10時) (レス) id: 78b789d802 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みい | 作成日時：2013年9月25日 1時
