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『うれし、かったです。』
ちょこっとずつ口を開いて、
言えたのはこの言葉。
えっ？
ってびっくりした顔でこっち見てる。
ドキドキするけど、
ちゃんとその視線から逸らさないで、
言える、
うん、言える。
『玉森先輩モテるから、
みんなに言ったらどうなっちゃうんだろうって、こわくて、それだけなんです。
でも、それでも、やっぱり
他の女の人と仲良くしてる姿みちゃったら、
もやもやして、嫌だなぁって思って、
ごめんなさい、なんかすごくワタシわがまま…』
あ、だめだ、泣いちゃいそう。
でも、
玉森先輩がまっすぐ目をみてるから、
そらせない、
ワタシもちゃんと目を見て、
言う。
『ほんとはこんなこと思っちゃう
嫌な子なんです。だから…』
そう言ったところで、
ワタシは玉森先輩の胸に
吸い込まれていくようにして、
ふわって抱きしめられた。
『ふつうじゃん？』
玉森先輩が
頭をぽんぽん撫でて優しく話し出す。
『全然、やな子じゃないよ、
むしろ、それがふつうでしょ？
おれもそう思ってるよ、おんなじ。』
『むしろ、ごめんね、
いきなりみんなのまえで…
あんなこと言っちゃって。』
玉森先輩の言葉は一つ一つが優しくて、
玉森先輩の匂いに包まれている時間は、
穏やかで優しかった。
ああ、
この温もりは、この場所は
ワタシのものなんだ、
って思ったら、
とてつもなく幸せな気持ちになった。
『あ…。』
『ん、どした？』
『カバン、お店…』
突然現実に引き戻される。
カギもお財布も、全部カバンの中。
『それに…』
持ってたのはポケットに入ってたケータイだけ。
『なつに電話してみます。』
中学から一緒でサークルも一緒の1番仲良い子。
何かきかれるかな。
きかれるか、当たり前だよね。
仲良いくせに、ワタシなにも言わなかった。
ちょっとこわいけど、
友達だし、ちゃんと話そう。
『おれ、なんか飲み物買ってくるから、ちゃんと話ししな？』
かばんのことだけじゃなくて、
ちゃんとこのこと言おうとしたの、
伝わったみたい。
そう言って
ちょっと離れた自動販売機の前で、
どれにしようかなー！
ってわざとおっきめの声で
悩んでるフリしてる。
そういうとこも、ほんとすき。
とか思ってる場合じゃなくて。
電話かける。
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なつめ(プロフ) - こ、これは…！！ぷちゅぷちゅみったんやないですか！！！ (2014年8月23日 22時) (
レス) id: a7c524f94d (このIDを非表示/違反報告)
ゆりぃ - たまろんさん…！たのしみにいつも読ませてもらってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2013年10月1日 23時) (レス) id: 5a7ae76fae (このIDを非表示/違反報告)
はるちむ - やば！もう妄想止まらへん！たまろん最高や！たまろん大好きや！ (2013年9月29日 19時) (レス) id: 0408402c94 (このIDを非表示/違反報告)
ちなぷー玉LOVE(プロフ) - たまろんさんの小説たまりません(///∇///) (2013年9月29日 17時) (レス) id: f9830a92f7 (このIDを非表示/違反報告)
みぃたろ(プロフ) - たまろん最高！だいすき！愛読するね！笑 (2013年9月29日 10時) (レス) id: 78b789d802 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みい | 作成日時：2013年9月25日 1時
