第百十五話「のっと恋愛」 ページ16
「え？」みたいな感じで見てきた少女にいやいやいや、と首を横に振り、彼女の側に寄って耳打ちをする。
「違うぞ少女、彼にとって私は大切な仲間というか仲の良いお友達さ。彼が私に対する恋愛感情が無いのは一目瞭然だろう……！？」
「……それは分からないけど、でも彼はあたしと付き合うんだから。これからあたしたちはとっても深い仲になっていくのよ」
「すっっっごいませてる今時の子」
逆に感心してしまう。思わずウンウン頷いてしまった。というか深い仲って何？一緒に鍋つついたりすれば自動的に深まっていかない？
「……あと、貴女にも言わなきゃいけないことがあったわ。
あの時はありがと。お兄ちゃんのために夏羽さんと一緒にやっつけるところ、同性のあたしから見てもカッコよかったわ」
「え？あ、ありがとう……？」
「ねえ。あなたのこと、「Aお姉さん」って呼んで良い？」
「…………じゃあ私は「アヤさん」と呼ばせて頂きます」
「何でオマエが謙ってんだよ」
「良いわよ」
「オマエは普通に答えんな！」
何故か一番シキくんが反応しているが構わず。
少女ことアヤさんはふふっと笑ったので私もニコリ。いや、ニヤリと笑ったというのが正しいのか。
とにかく、とっても可愛い女友達が出来た気分です。
「も〜〜〜なんか女の子どーしでケッタクしちゃったし！！てゆーか！だったらあのイイ感じだった狐の子のことはもういいわけ！？」
「キツネの子？誰よそれ」
アヤさんはアキラくんの言葉に訝しげな表情になったその直後、見計らったかのようなタイミングで(恐らく不本意だろうが)キツネの子こと狐少女(コンちゃん)が「夏羽！紺は強くなったぞ、今一度勝負だ！」と勢いよく入室してきた。勝負は良いが(良くない)ノックくらいしてくれ。
そして狐少女は夏羽くんにくっ付くアヤさんに気付き、明らかに動揺し顔を歪める。対してアヤさんは強気に、先ほどよりもっと夏羽くんに密着して狐少女を見つめていた。
そんな彼女達の間で火花が散ってるような気がするが気のせいだろうか。気のせいではない。(反語)
「A。なんだか2人の様子がおかしい。どうかしたんだろうか」
「ごめんな私には分からん。分からんが、おっとおじさんなんかお困りのようだね！！」
「まあ実際その通りなんだが、俺を上手いこと隠れ蓑に使うんじゃないよ」
「バレてら」
すすすとおじさんの横を陣取り、彼女たち(プラス挟まれた夏羽くん)を傍観する。
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わっしょい(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！！ (3月30日 9時) (
レス) @page25 id: ae48603a54 (このIDを非表示/違反報告)
なんてこったパンナコッタ(プロフ) - 面白くて一気読みしていたら夜が明けていました！！更新よろしくお願いします！！ (7月1日 4時) (レス) @page24 id: 505aaafbd1 (このIDを非表示/違反報告)
miraiTime0615(プロフ) - 怪物事変再熱して面白いのないかなぁと思っていたら主様の小説にたどり着きました！とても内容が面白く一気見しました！！更新いつまでも待ってます！ (6月17日 3時) (レス) id: c458a46efd (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私逆ハー大好物なので嬉しいです！怪物事変のキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (5月22日 11時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
きのこ - とても面白いです！見てる時についふふっと笑ってしまいました笑質問なのですが、新しいアカウントの方で読むにはどうすれば良いでしょうか？ (2021年5月27日 7時) (レス) id: f5afd42ea2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2020年8月27日 15時
