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第39話「土壇場救出劇!」 ページ39

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「ええ、こんなところで詰み?」



嘘でしょ、大した活躍できてないのに。


木の根から生えた“芽の目”は蠢きながらこちらを見つめている。そして今気付いたが地面に数個、木の鞠。

特に動く様子は無いが、恐らくアレは私が動いた瞬間発動するのではないだろうか。そういったセンサー的なものがあったら怖い。あーもうたらればばっかで全部推測に過ぎないけど!でも死にたくはない!


あの脳内も外見(?)もお花畑な呪霊め、何が妖精さんだ。お前は好きな子できたら閉じ込めちゃうタイプかこら!愛が重過ぎても拒絶されるだけだぞ!



なんだかむかむかし始めたので落ち着く為に目を閉じる。
結界を張りながらもウトウトしてる器用マイペースな九尾をギュッと抱き締めた。



どうすればいい。
私は一体どうすれば。











「よし、やっぱり焼き払おう」



数分考えて、ようやく覚悟を決めた。
周りに音はしなかった。多分だけどみんなは近くにいない。呪霊の気配も遠くに感じたので、逃げるなら今がチャンス。


みんなに探されなかったのは隠されたからだと信じたい。急に魅了(チャーム)の効果が切れて突然いないもの扱いされ始めたとかないよね??

完全に眠りに就いた九尾をゆさゆさ揺らして起こせば、まあまあ不機嫌そうにしながらも目を覚ました。ごめん。でも今だけ助けて。遠慮はいらないいらないから根こそぎ焼き払ってください。



「というか、五条先生が助けに来てくれれば一発なんだけどなあ」







「呼んだ?」



ビギッ、グシャリ。



結界の外側に張り巡らされた木の根が木っ端微塵に砕け散る音がした。
芽の目も木の鞠も容赦なく捩じ切られ、煙のように消えて行く。


久し振りに浴びた日光。
それを背景に、背の高い男が空中に浮いているのが見えた。



「やあ、囚われの姫君。迎えに来てあげたよ」

「……あ、その、すみません。ありがとうございます」

「「知らねー奴だけど一応助けに来てくれたし礼言っとこ感」がすご〜い」



いやだって。誰?



.

第40話「何故か談笑」→←第38話「檻」



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設定タグ:呪術廻戦 , 逆ハー , 原作沿い   
作品ジャンル:ギャグ
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Alice - ( ,,`・ω・´)❕続きが早く見たいです!.更新頑張ってください (2023年1月29日 13時) (レス) @page40 id: 37c62558af (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2021年1月4日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - 更新頑張って!! (2020年12月6日 20時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続きを...お願いします...!!更新待ってます!! (2020年11月17日 23時) (レス) id: 3b4652fe38 (このIDを非表示/違反報告)
おでんパン - とっても面白いですね!!更新楽しみにしてます!!!! (2020年11月12日 23時) (レス) id: 9599c9f027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨風 | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年11月2日 17時

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