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第28話「計り知れない「何か」」 ページ28

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わふわふしながら呪霊の屍肉を容赦なく食い千切り始めた黒ワンコに軽く卒倒しそうになりながら棘くんの元に戻る。

スマホから聞こえる音を確認しているようだ。
私も近付き一緒に聞き耳を立てれば、スマホの奥から『スー、スー……』と気持ち良さそうに寝息を立てる声が聞こえてくる。



「霞ちゃん、寝ちゃったね」

「しゃけ」

「やっぱり棘くんの術式は凄いねえ」

「……すじこ」



照れたのかソッポを向く棘くん。万能だよなほんと。

遅れて黒ワンコが駆け寄って来た。口元に血肉がこびり付いててまた卒倒しかけた。



「 【 戻れ 】 」



わしゃわしゃとワンコの頭を撫でた後、棘くんはワンコを「呪言」を用いて返していた。ありがとうワンコ!お疲れ様でした。



「というか眠った霞ちゃんをその場に放置していても良いものだろうか」

「高菜?……おかか」

「流石に可哀想だよな……私、ちょっと場外へ運んで来、」





瞬間。禍々しい気配を察知した。


ほぼ同時に棘くんと同じ方向を見る。
木の陰から現れたのは醜悪な身体を持つ呪霊………だが、様子がおかしい。


その呪霊には胴体から下が存在していなかった。
そして力尽きたように地面に転がり、煙のように消えていく。

唖然とする私の前に棘くんが立ち、彼は口元のファスナーに手をかける。
私も咄嗟に手を構えて(・・・・・)、奥に潜む「何か」の動向を伺う。



明らかに今転がったものより凶悪な気配が、私達の前に現れた。



目から茎を生やし、奇妙な姿をした呪霊。

だけど呪いの気配が底知れない。見た瞬間全身に鳥肌が立った気がした。
これは確実にルール上放たれた「二級」以上のもので、一級と格付けるにも心許ない値。





「_____特級、?」





先生、ねえ、先生。

明らかにやばいものに鉢合わせたんだけど、これも「試験」の一つなの?


だとしたらいくら私でも、めちゃくちゃに怒るよ、?



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第29話「華麗なる逃走劇」→←第27話「よし行け!」



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設定タグ:呪術廻戦 , 逆ハー , 原作沿い   
作品ジャンル:ギャグ
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Alice - ( ,,`・ω・´)❕続きが早く見たいです!.更新頑張ってください (2023年1月29日 13時) (レス) @page40 id: 37c62558af (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2021年1月4日 11時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
エドワールド(プロフ) - 更新頑張って!! (2020年12月6日 20時) (レス) id: 47a0ed334c (このIDを非表示/違反報告)
黒酢 - 続きを...お願いします...!!更新待ってます!! (2020年11月17日 23時) (レス) id: 3b4652fe38 (このIDを非表示/違反報告)
おでんパン - とっても面白いですね!!更新楽しみにしてます!!!! (2020年11月12日 23時) (レス) id: 9599c9f027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨風 | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年11月2日 17時

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