平凡少女、全然平凡な人生を送れないの巻。【呪術廻戦】

第21話「単純で明快な」 ページ21

.



「最後に、飯生Aさんは俺の婚約者だ」

「恵くん。真顔で嘘吐かないで、聞いてるの恵くん」

「やっぱり良い名前だよな、Aって。虎杖Aってピッタリじゃん」

「こっちもこっちで聞いてないな虎杖くん」



九尾〜〜！お願いだからフェロモン(笑)を垂れ流しにするのやめて〜〜！！

そんな中、背後からすっと脇に手を通され持ち上げられ「おかかおかか」と首を振って主張するのは棘くん。もう私の扱いがネコみたいな感じになってる。



「モッテモテですなぁAさんってば」

「今大声あげて「私はパンダを愛してるーー！！」って叫んだらどんな惨劇が繰り広げられるかな」

「やめて。頼むからやめてそれだけは」



「俺はそのフェロモンとやら知らないし効かないので」と遠ざかるパンダ。脱色して真っ白にしてやりたい。


そしてみんな仲良く真希ちゃんに殴られた。結局この世は暴力で成り立っている。



「で、どうするよ。団体戦形式はまぁ予定通りとして、メンバーが増えちまった。作戦変更か？時間ねぇぞ」

「おかか」

「そりゃ悠仁次第だろ」

「そうだね。虎杖くんは何ができるの？宿儺以外で」

「殴る蹴る！」

「そういうの間に合ってんだよなぁ……」



そんな堂々と脳筋宣言されても。
「A先輩って良い匂いするなぁ」と近寄ってきた虎杖くんからサッと離れて真希の横に移動。

残念そうにした虎杖くんの頭を恵くんが殴った。



「虎杖(このバカ)が死んでる間何してたかは知りませんが、東京校・京都校全員呪力なしで闘り合ったら＿＿＿虎杖が勝ちます」



恵くんの言葉に、ちょっとだけ目を見開いた。
あの東堂先輩とやり合って、それでも虎杖くんが勝つと言うのか、恵くんは。



「面白ぇ」



真希ちゃんは至極愉快そうに目を細めた。
というかそんなに強いなら是非、と立ち上がろうとした瞬間べし！と真希ちゃんにデコピンされた。

「お前は馬車馬の如く走り回れよ」と言われたけどなんで、真希ちゃんエスパー？



＊＊＊


コメントありがとうございます！自分は推しは決めかねてます！(笑)

そして総合一位もとっても嬉しいです。
本当にありがとうございます！

第22話「猛進」→←第20話「自動的色仕掛け」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す