平凡少女、全然平凡な人生を送れないの巻。【呪術廻戦】

第14話「交戦、勃発」 ページ14

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その時。とんでもない破壊音が遠くから聞こえた。
しかも発砲音まで聞こえたんだけど。



「テロ！？」

「奴らおっ始めやがったな！」

「テロリスト！？」

「オマエらそっち頼む！多分東堂が暴れてんだ！！」

「テロリッ……東堂先輩？」



マジか。あの人来てるのか。

パンダと棘くんは寺院の方に向かった。私と真希は発砲音が聞こえた方角へ向かう。
というかそれだけであの子がいるんだな〜って察した。







「呪術師続けるなら、喧嘩売る相手は選ぶことね」



「ウチのパシリに何してんだよ、真衣」



やっぱり真希の双子の妹、真衣ちゃん。
呪力を纏った拳銃を倒れている野薔薇ちゃんに向けている。

その拳銃を授業用の棒で真希ちゃんが叩く。
私はその後ろで拾った空き缶を構えた。



「オマエそれ拳銃の前には無力同然だろ」

「汚さで勝つ」

「お前の思考の底が知れねーな」



想像力の世界です。
というか校内で拳銃って普通にマズくない？



「あら、おちこぼれ過ぎて気づかなかったわ、真希。
それに、そのおちこぼれに付いて回る金魚のフンみたいな貴女もいたのね」

「えっ、そんな人いたっけ？」

「ああ、今私の隣にな」

「なるほど、私には見えないってことは透明人間か〜」

「ふざけてんの？」



なんか銃を向けられた。咄嗟にホールドアップ。
「オマエ私の盾になれよ」と言われたけど断固拒否。私その為に付いて回ってるわけじゃないよ。



「言っとくけど真希はおちこぼれじゃないよ！二年全員一通り真希ちゃんにボコられた経験あるんだから！うちのカシラだぞ真希の姉御は！！」

「ふーん……こんなおちこぼれに負けるなんて、随分とレベルが低いのね。そっちの二年は」

「おちこぼれはお互い様だろ。オマエだって物に呪力を篭めるばっかりで術式もクソもねぇじゃねぇか」

「良いぞ姉御！もっと言っちゃって！」

「オマエもう黙ってろ」



後ろで汚い空き缶片手にヨイショヨイショをしてたら冷ややかな目を頂いた。ホントだな。黙っておこう。あと空き缶汚いから捨ててこよう。



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