平凡少女、全然平凡な人生を送れないの巻。【呪術廻戦】

第12話「元気な子を生む為の」 ページ12

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「おい恵、私ん時と態度違いすぎんだろ」

「禪院先輩は返答が適当だったからですよ」

「んだとコラ」

「おおお落ち着いて真希ちゃん。ひっひっふーだよひっひっふー」

「ラマーズ法なんて今しても意味ねぇだろうが」

「え？五条先生はよく意識が朦朧としてる私にさせるけど」

「何教えてんだアイツぶん殴ってやろうか」

「禪院先輩、俺も手伝います」



もっと悪化したんだけど。
五条先生の話題が出ただけでこんな事になる？


そんな時、パンダにぶっ飛ばされている野薔薇ちゃんを見る。そういえば格好が制服のままだった。でもタイツ履いてるし良いか……？良くないか。



「野薔薇ちゃーん！ジャージ！ジャージは無いー！？」

「部屋行かねーとねーーっす！！」

「あちゃ〜」



何遍も投げ飛ばされる野薔薇ちゃん。とうとう棘くんが出動し落下地点に立って受け止めてあげている。


そして真希ちゃんは恵くんに武器の扱いについて教えている。

こんなに仲良くなっちゃって。ああ、



「平和だなぁ」


「どこが！！！よ！！！」



ぶん投げられてる最中の野薔薇ちゃんから律儀に突っ込みが入れられた。その状態でツッコめるのであればかなり成長したのでは？











そして休憩中。
会話の話題は恵くんから、「呪具の持ち運び」について。



「得物で近接を補うのは賛成ですけど、術式上両手はパッと空けられるようにしたいんです」



確か恵くんの術式は「影」を媒体とした式神の召喚だったよね。
式神を扱うから遠距離専門とまではいかないけど、確かに術者本人も何かしら武器を持ってた方が良いもんね。

「禪院先輩はどうしてるんですか？」と聞かれ、真希は平然と「パンダに持たせてる」と答える。パンダの筋肉はこういう時に発揮されるものだっけ？



「物を出し入れできる呪霊を飼ってる術師とかもいるよな」

「それは無理だろ、飼い慣らすのに時間もかかる。その点オマエは良いよな、式神が呪具にもなれんだから」

「「九尾(キュウビ)」？そうだねえ、手間では無いよ」

「嫌味か」

「えっ」



全然そんなつもりなかったのに。





九尾。私が使役する九尾狐の略。私の家系は代々親から子へ「九尾」を受け継ぎ、それを自在に召喚して戦う。

九尾の特性は「変幻(へんげ)」であり、見たものをそのままソックリ真似する事ができ、人間にも呪具にも凡ゆるモノに変身することができる。これがとっても便利なのである。



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