三十一、「廃ビル」 ページ35
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「それでは、行き先を発表します」
ごじょせんがそう言った瞬間、私に詰め寄ってた二人はさっと移動してごじょせんの前で膝をついた。
すごい切り替えのスピードだなあと思いながらめぐみんの横に立ってたら、行き先は「六本木」に決まった。
ろっぽんぎ?
……
…
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バスや電車を使うことなく少し歩いて数分後、とっても濃い気配がまとわり付いたビルの前に到着した。
「いますね、呪い」
「これが「ろっぽんぎ」」
「そうそう」
「「嘘つきーーー!!!」」
キャッキャと浮かれてた二人が一変。
なんで?ここが「ろっぽんぎ」じゃないの?
「バカじゃないのアンタ!騙されてんじゃないわよ!!ここは六本木すらねえただの怨念が染み込みまくった廃墟ビル!!六本木はこっからもうちょい距離あるしこんな陰惨としてない煌びやかな世界なんだよ!!」
「エッ」
「地方民を弄びやがって!!」
のばらさんはぷんぷんに怒りながら地団駄を踏んでいる。
対してもう怒ってないのか、ごじょせんから説明を受けているいたどりくん。似てるのか似てないのかわかんないねえ。
「でかい霊園があってさ、廃ビルとのダブルパンチで呪いが発生したってわけ」
「やっぱ墓とかって出やすいの?」
「墓地そのものじゃなくて、墓地=怖いって思う人間の心の問題なんだよ」
「みんな夜のお墓とかとっても怖がるし、きもだめしとかやる人いるもんねえ」
「あー、学校とかも似たような理由だったな」
「ちょっと待って、コイツそんなこと知らないの?」
ようやく落ちついたのかのばらさんがいたどりくんを指さしてそう聞いてきたから、めぐみんがおとといのできごとを説明する。
すると「きっしょ!!特級呪物飲み込むとかありえない!!衛生観念キモすぎ!!」といたどりくんと距離をとった。たしかに私も飲みこんだりはしたくないなあと頷く。
「君達がどこまでできるか知りたい。ま、実地試験みたいなもんだね」
「はい!じゃあ行っ」
「待って」
ちゃっちゃと行くべくビルへ向かうとしたら首ネッコを掴まれ持ちあげられた。
足が宙にぷらぷらとゆれる。
「野薔薇、悠仁。2人で建物内の呪いを祓ってきてくれ」
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2021年1月4日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 葵羽〜best friend group〜さん» 葵羽様、コメントありがとうございます!完全に私の趣味ですがお付き合い頂けると幸いです笑 そしてこの作品含め他の作品にもたくさんコメントして頂いて本当にありがとうございます!とても励みになります。これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願い致します! (2020年10月19日 23時) (レス) id: d2028c3fb2 (このIDを非表示/違反報告)
葵羽〜best friend group〜(プロフ) - 夢主ちゃんがすごく可愛い…相変わらずぱんこさんの作品、面白すぎます!何度読んでも飽きません!更新頑張ってください!応援しておりますっ! (2020年10月19日 22時) (レス) id: bccf6ec4c9 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - みわさん» 完全に自己満な上幼女(?)みたいな夢主ですが、そう言って頂けて嬉しいです。励みになるコメントありがとうございます!これからも頑張ります。 (2020年10月18日 22時) (レス) id: d2028c3fb2 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんこ(プロフ) - 緑緑さん» 完全に私の趣味です(笑)幼女を求めて作ってたら幼女擬きが出来上がってぽかんとしました。これからも頑張ります! (2020年10月18日 22時) (レス) id: d2028c3fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんこ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年10月18日 19時