“呪刀”宿し少女、今日も元気に怨念を祓(ころ)す。【呪術廻戦】

二十七、「モデル志望女子」 ページ31

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「なんでぇぇぇぇ？」



なんで！なんでまた迷子なの！？！？

はらじゅくの町を3人の後ろで歩いていて、ちょっとだけ立ち止まって何かおいしそうなニオイがしたお店をじっと見つめてたらいつの間にか前の3人がいなくなってた。


ぴー！と泣きそうになりながら人ごみを避け走っていたらどん！と誰かにぶつかった。


目の前……黒……黒い！！！服！！！！



「ごじょせ」

「おっとっと、どうしたんだいお嬢ちゃん」

「うぇぇああああ！！！！」



違うひと！！！！知らないおじさん！！！！

今度こそ泣きそうになりながら首をぶんぶん横にふる。おじさんはそんな私の様子を見て「あ、もしかして迷子かな？」と首を傾げた。今度は首がちぎれそうなくらいぶんぶん縦にふる。



「いや……にしても……結構素質があるな」

「ウッウッ……もっとみんなみたいに背が高かったら……ううう」

「よし……お嬢ちゃん！子役とか興味ない？」

「ないいぃぃぃぃ」

「いや、ならお父さんかお母さんいないかな、迷子なら一緒に」



「ちょっとアンタ」



私の手をつかもうとしたおじさんの手が誰かにつかまれた。

横を見れば、茶色の髪のお姉さん……私と同じようなカッコウをした人が立っていた。



「何子供泣かしてんのよ、警察呼ぶわよ」

「えっ！？いや、私はそんなつもりは、というか最初から泣きそうだったんですけどこの子！！」

「あとさっきモデル探してたでしょ。私は？」

「私は！？」



お姉さんは私の手を掴み後ろに隠すと、仁王立ちで「モデルよモデル。私はどうだって聞いてんの」とおじさんに聞いていた。

モデルってなに……？あとみんなどこ……？？



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