“呪刀”宿し少女、今日も元気に怨念を祓(ころ)す。【呪術廻戦】

二十二、「技能満点」 ページ26

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背後を取った。あとは思い切り大声を出すだけ！
うぷぷ。どんな顔するかな。笑いそうになりながら両手を胸のところまで上げる。



「(よ〜しいくぞ！いち、にの、さ＿＿＿)」


「わっっ！！！！」



ごろん。

あまりに突然のことにその場で大きく前転しひっくり返ってしまった。
「！？え？あれ、A？何それ犬神家のマネ？」といたどりくんの声が聞こえた。



「足音や呼吸音は上手く隠せてたけど気配でバレバレ。まだまだ修行が足りないね〜！」



「僕を心底驚かすことが出来る日は一体いつになるやら」と、そんな言葉がかけられた。

少ししてからころんと転がって地べたに座り、ばくばく音をならす心臓を押さえながらいつの間にか私の後ろに立っていたごじょせんを見つめる。



「ここがぼん！ってなって死ぬかとおもた……！！」



ぼそっと呟いたら、ごじょせんは笑いながら私の頭をぽんぽん叩いた。

「この程度で爆発してどうすんの。大体Aはそんな繊細な子じゃないでしょ、鉄の心臓をお持ちでしょ」と言われたので、確かにそうかもしれん……とうんうん頷いた。


まあごじょせんは置いといて。



「いたどりくん！さっきぶりです！元気？」

「おー、元気元気。オマエこそ大丈夫かよ？さっきまで頭から血ぃ流してたのに前転までしちゃってさ」

「なおったよ！全然元気！今ならバク宙も側転もバックドロップもできる！」

「そりゃスゲーわ。そんなん出来るんなら元気だな、良かった！」



いたどりくんとわいわいはしゃいでいたら、「じゃ、今日中に荷物まとめておいでね悠仁」とごじょせんが言った。

あ、そっか！いたどりくんうちの学校にくるんだ！
私もまだ入って一週間か二週間くらいだし、ほぼめぐみんとごじょせんとしか関わってなかったけどいたどりくんも入った！ばんざい！



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