【女主】いいえ、ヒロインはあの娘です【ハイキュー】

青葉城西 ページ9

春に誘われ、青葉城西との練習試合とやらを見に行く。
格好はどんな格好が良いのか分からなかったので、普段着用しているパーカーとジーンズを履いて行った。凛ちゃんと待ち合わせをして、試合会場へと向かう。
会場へ入ると、もう既に何人もの観客が場所を取っており、青城側に居る観客の方からはたくさんの女性の観客が黄色い声が聞こえていた。

「うぉ、うるさっ。アレが及川さんファンクラブ？ってやつかな」
『及川さん？…あ、あのなんか雑誌にも載ってる人？』
「そうそうそう、あの辺の人達はその人のファンだと思う。私、及川さんは確かにイケメンだと思うけど好みの顔じゃ無いんだよなぁ…あと、チャラい」
『へぇ、そうなんだ。凛ちゃんがイケメンって思うなら相当イケメンさんなんだね。まぁ、春がその及川さんに目をつけられなければ私には関係ないかな』
「どんだけ、妹大事なのよ…お、そろそろ始まるみたい！」
そう言われて、コートに目を向ける。
真っ黒なユニフォームを纏った烏野バレー部、それとは反対に爽やかさのある綺麗な淡い緑と白色のユニフォームを纏った青葉城西。
なんだか、少しドキドキとしてしまう。自分の試合ではないはずなのに。
春を探して視線を彷徨わせていると、ふと青城のへと目を向けた。

及川さんらしき人居なくない？

何度見てもそれらしき人物は見つからない。

「ん？あれ？及川さん居なくない？」
『やっぱり居ないよね…あっちの方の席一気に静かになったね。』
「まぁ及川さん居ないとなると、ねぇ？」
『まぁ、そうだよね。』
「あ、アレ春ちゃんじゃない？」
『え？…あ、春見つけた！ありがとう凛ちゃん！』
「ちょちょちょ、Aめっちゃ見られてるから！」
春を見つけて思わず大きな声が出てしまう。
春だけが振り向いてくれるなら良かったけど、周りから集まる視線、そしてコートから向けられる視線。春以外からも視線。
そっと青城の方を見ると1人の選手がプルプルと肩を震わせて笑っているのが見えた。
顔に熱が集まり一気に熱くなる。
めっちゃ、恥ずかしい…


ギャラリーの方からお姉ちゃんの声が聞こえ、声の方へと視線を動かす。たくさんの人に見られて恥ずかしいのか顔を真っ赤にしているお姉ちゃん。
『はぁ、本当お姉ちゃん可愛すぎ…カメラ無いのが辛い…』
「斎藤どうしたんだ？」
『いやなんでもないよ。頑張ってね影山君！』
「お、おう！」

試合終わったら絶対お姉ちゃんを思い切り抱きしめる。よし、私もお仕事頑張ろ

練習試合→←中庭

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