昼休み ページ7
眠たい目を擦り大きく伸びをする。
ザワザワと騒がしくなる教室、今は丁度昼休みの時間。
友達と席をくっつけて楽しそうに弁当を食べている人を見ながら凛ちゃんと一緒に廊下に出る。
「今日は中庭のほう行ってみない？」
『良いね。あ、春も誘いたいんだけど良いかな…？』
「全然構わない！むしろウェルカムって感じ！」
『ありがとう』
中庭に向かう前に春の教室に寄る。
春の机の方を見ると春はたくさんの人に囲まれて椅子に座っていた。やはり春はどこに居ても人気者だ。
扉の方から春に、一緒に食べようと声をかける。
春をこちらを見ると、周りの人達に何かを言い、弁当を持って駆け寄ってきた。
『お待たせ！どこ行くの？』
笑顔のまま少し首を傾げる春。天使のように可愛い。
「中庭だよ！ちょっと気になってんだよねぇ。春ちゃんとご飯とかバレー部さん達に嫉妬されて怒られそうで怖いわ」
笑い混じりに春に話しかける凛ちゃん。
でも、確かにそうだ。春が歩けば周りの人は思わず春の方を目で追ってしまう程の容姿の持ち主。そんな春を地味に人気があるらしいバレー部員から取り上げてしまうのはどうなんだろうか…見たところ、部員のほとんどは春に惚れていたようだし…
『お姉ちゃんどうしたの？ぼーっとしてるけど…』
春に見つめられハッとして、春を見つめ返す。春の頭を撫でると笑いかけ
『…なんでも無いよ』
『そっかー』
「あんたら凄い和む会話するねぇ癒されたわ…美形と美形の会話は見ているだけで得ですわ」
凛ちゃんの言葉に春と顔を合わせて笑う
お世辞上手は本当に困るよ。
他愛もない話に花を咲かせながら中庭へと向かう。風が窓から入ってきて私達3人の髪の毛を揺らす。春のポニーテールは踊るようにふわりと揺れ、凛ちゃんのショートカットはそのさらさらとしたシルクのような髪の毛の質感が分かるように、さらりと揺れる。私のセミロングは、風で左右に大きく揺れる。その髪の毛が顔にかかってきて美しさのカケラも感じられない。
そんな私を見て、凛ちゃんはクスクスと笑いながら髪の毛を直すのを手伝ってくれた。
春は何故か私の写真を撮っていた。
外へ出ると暖かな風がより感じられた。
適当な場所へ移動しそこでそれぞれの昼食を広げる。
春と私は私の作った手作り弁当。
凛ちゃんは、菓子パンとコンビニ弁当。
「A凄いじゃん！こんなん作れるんだ！」
『ふふーん、私のお姉ちゃんは凄いんですぞぉ』
楽しそうな会話を横目に自分の弁当に箸をつけた。
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ゆきの。(プロフ) - 藤四郎@粟田口派さん» 無意識のうちに女子にモテる系になってましたね(･_･;でも、誰ともお付き合いしませんよ！内容も面白いと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも楽しく読んでいただけるよう、頑張ります！ (2019年6月11日 16時) (
レス) id: e6384dcc86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの。(プロフ) - 蟻巣さん» ありがとうございます…！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからもそう言っていただけるように頑張ります！ (2019年6月11日 16時) (レス) id: e6384dcc86 (このIDを非表示/違反報告)
藤四郎@粟田口派(プロフ) - 女子にモテる系主人公的な……？え、あの様子だと潔子さんに好かれてるよね？え、羨ましい← (ってかなんですかこの小説面白いんですけど好きです←←← (2019年4月9日 9時) (レス) id: 65713bc5e7 (このIDを非表示/違反報告)
蟻巣 - 青海苔さんのキャラいっぱいちゅきです。青海苔さん自体いっぱいちゅきです。初見さんです。喧嘩腰って、敵作りやすいですけど、反対に味方も作りやすいですよね！(自論) (2019年2月28日 18時) (レス) id: 1c29926d87 (このIDを非表示/違反報告)
青海苔(プロフ) - もちこさん» もちこさんご丁寧にありがとうございます。面白いと言っていただけて本当に嬉しいです。書き方も正直不安ではありましたが、そう言ってもらえたお陰で安心して書けます。本当にありがとうございます (2018年8月22日 2時) (レス) id: 83205a6b89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきの。 | 作成日時：2018年8月16日 18時
