【女主】いいえ、ヒロインはあの娘です【ハイキュー】

自己紹介 ページ21

ジャージはまだ貰えないので体育着に着替え学校で決められたジャージを身につけ、髪を結えば早速仕事。

その前に自己紹介をすることになった

『3組斎藤A、春の双子の姉です。バレーの知識は全く無いですがこれから学んでいけたらと思っています。よろしくお願いします。』

あ、愛想良くすれば良かったかな。

口々によろしくと声を掛けられる。
むず痒い、注目されるの好きじゃないのかも

「同じく3組！佐藤凛です！バレーの知識も選手の知識も人並みにあります！Aが大好きなんで取らないでくださいね。よろしくお願いしまーす！！」
大好きというワードに春が反応して何やら怒っていたが、それを宥める人は居なかった。
まぁ…怒り方も可愛いから…癒されるよね。先輩方と同級生の顔を見れば分かりますとも。

そして、私と同じようによろしくと声を掛けられる。

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自己紹介が終わって早速仕事に取り掛かる。
と言っても、何をするかは知らない。

よく、休憩時間を知らせたりスポドリを作ったりするのを(夢)小説で見かけるが、本当にそんな面倒な…大変なことをするのだろうか？

いや、スポドリは作ってた気がするね。

とりあえず簡単な仕事から、ボールを磨くことにした。

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『体育館暑いな…』
布を握った手の甲で頬から伝う汗を拭う。
首にタオルを掛けているのだがこれもまた暑さの原因か…

横目に映る練習している選手が倒れないかと少し不安になる程暑い。今の私、絶対汗臭い。

ボーッと見つめている私に気づいて春が近づいてくる。

『おねーちゃんっ！…あれ？お姉ちゃん？もしもーし？大丈夫？暑い？な、なんか飲み物持ってくるよ？！大丈夫？！お姉ちゃん！！』

肩を掴んでは激しく揺らしてくる春。
返事する暇を与えてくれなかったから黙ってたらめっちゃ心配された。

『大丈夫。春は大丈夫？春が倒れたら皆心配するから、ちゃんと水分補給とかしなよ？』

春も汗をかいている。
春の汗を首にかけておいたタオルで優しく拭う。
あ、そういえば凄い汗かいてるんだよね。
『ごめんね、春。私のタオルだと汗臭いかもね。』
パッと春からタオルを離す

目の前の春は

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『え、いや…あの…別に臭くなかったよ？むしろ好き…な匂い』

顔を何故か赤らめていた。

あ、もしかして

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『熱中症？でも、まだギリ春だよね？涼しいところに居なよ？』

「Aの鈍感っぷりにはビックリだね。」
横から凛ちゃんが顔を覗かせてそう言う

…意味が分からない

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