お姉ちゃんが私のヒーロー ページ15
日向君達と別れて一人で、帰り道を歩く。足元に転がった石を軽く蹴飛ばしながら鼻歌を歌う。お姉ちゃんが居たら、これに合わせて歌ってくれるんだけどな。とか考えて、ボーッと歩いていた。
すると、前から来た人に気づかずにぶつかってしまった。ぶつかってしまった男性に慌てて頭を下げて謝ると腕を強く掴まれた。
痛みに顔を歪め、なんとかその手を外そうとするが私の力では到底無理だった。怖くて、痛くて視界がボヤけてきた。頬を伝って落ちる水が、またその人の気分を盛り上げたのか握られた腕が更に強く握られる。
『いっ、ぁ…お姉ちゃん、助けて…』
来るはずないのに、お姉ちゃんを呼んでしまう
へへ、少女漫画ならイケメンとかが助けてくれるんだろうな。
遠くから足音が聞こえる。
タッタッタッとリズム良くそして速く近づいてくる。
私の腕を掴んでいた男性が足音の方へ目を向ける。その瞬間に私を渾身の力で腕を抜く。
瞬きをしたその僅か瞬間に男性は投げられていた。
『春っ…大丈夫？ほら、帰ろ？』
男性に固め技を決めながら私に笑いかける
『お姉ちゃ…なんで…先にお家帰ったんじゃ…』
ポニーテールを風にたなびかせて、スラッとしたカッコいい私のお姉ちゃん。
心配してここまで走ってきてくれたのかな、汗をかいているのが分かる。
こんなの、ズルくない？
ピンチの時に駆けてきてくれる、心配だからって来てくれて助けてくれて、最後には笑いかけてくれる。
あぁ、お姉ちゃんは本当に私の理想のヒーローだね。
『どうしたの？寒い？』
男性を解放して睨みつけてから私に駆け寄って、そう言いながら肩に上着を掛けてくれる
『ううん、むしろ熱いかな…』
お姉ちゃんのせいでね
『そっか、じゃあ帰ろうか』
私の肩から上着を降ろして自分の腰に巻きつける。それから優しく笑って手を繋いでくれる。
『うん、お姉ちゃんありがとう。大好き！』
『ありがとう。私も春のこと好きだよ』
お姉ちゃんと私の好きは違くなったけど、絶対に振り向かせてみせよう！
とりあえずお姉ちゃんのご飯を食べてから色々考えよ…
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ゆきの。(プロフ) - 藤四郎@粟田口派さん» 無意識のうちに女子にモテる系になってましたね(･_･;でも、誰ともお付き合いしませんよ！内容も面白いと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも楽しく読んでいただけるよう、頑張ります！ (2019年6月11日 16時) (
レス) id: e6384dcc86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの。(プロフ) - 蟻巣さん» ありがとうございます…！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからもそう言っていただけるように頑張ります！ (2019年6月11日 16時) (レス) id: e6384dcc86 (このIDを非表示/違反報告)
藤四郎@粟田口派(プロフ) - 女子にモテる系主人公的な……？え、あの様子だと潔子さんに好かれてるよね？え、羨ましい← (ってかなんですかこの小説面白いんですけど好きです←←← (2019年4月9日 9時) (レス) id: 65713bc5e7 (このIDを非表示/違反報告)
蟻巣 - 青海苔さんのキャラいっぱいちゅきです。青海苔さん自体いっぱいちゅきです。初見さんです。喧嘩腰って、敵作りやすいですけど、反対に味方も作りやすいですよね！(自論) (2019年2月28日 18時) (レス) id: 1c29926d87 (このIDを非表示/違反報告)
青海苔(プロフ) - もちこさん» もちこさんご丁寧にありがとうございます。面白いと言っていただけて本当に嬉しいです。書き方も正直不安ではありましたが、そう言ってもらえたお陰で安心して書けます。本当にありがとうございます (2018年8月22日 2時) (レス) id: 83205a6b89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきの。 | 作成日時：2018年8月16日 18時
