帰り道 ページ14
途中まで、バレー部員の人達と一緒に帰らせてもらった。春は、日向君達と帰る約束をしていたらしいので、私は一足先に別れて家路へと足を進めた。
流石に邪魔はできないな。先に帰ってお風呂でも沸かしておいてあげよう。明日のお弁当用に春の好きなオカズも作っておこうかな。
なんて、考えながら歩く。辺りはもう真っ暗で、街灯の灯りがぼんやりと浮かぶ。
「あの」
そんな時に、後ろから声をかけられ肩が跳ね上がる。ゆっくりと振り返ると、
「ごめんね、驚かせちゃって…」
そこには申し訳無さそうな顔をした山口君と、少し苦い顔というかそういう顔をした月島君が立っていた。声をかけて来たのは山口君のようだ。月島君は春じゃなくて不満だったのだろうか…そんな顔しなくても良いじゃない
「ねぇ、Aさん。さっき、怪我してなかった？」
『え？あ、まぁ。でも、大丈夫だよ。もしかして、心配して声かけてくれたの？』
あんな怪我に気づくなんて、しかも心配して声をかけてくれるなんて…なんて良い子なんだろう…この子になら春をあげても良い…
「…はぁ、大丈夫なら良いでしょ。いつまで心配してんの、て早く帰るよ山口」
「あ、待ってよツッキー！流石に女の子一人で帰すのは危ないよ…」
『私は大丈夫だからそんな気を遣わなくて良いよ。ありがとう。』
「だって。ほら、帰るよ」
「…う、うん。じゃあ、Aさんまたね。気をつけて帰ってね」
『うん、またね。山口君、月島君』
ヒラヒラと手を振り山口君達と別れる。
山口君、アニメのキャラだったら推してるなぁ…本当に良い子。
その後、特に何がある訳でもなく無事に家に着いた。
夢小説とか少女漫画なら、別れた後に何かハプニングがあってそれを誰かが助けにくる。とかがあったのだろう。まぁ、強いてハプニングがあったというのなら、猫の縄張り争いを目の前で繰り広げられたことだろうか？中々に迫力のあるものだったが、少し怖かった。物凄い野太い声で威嚇してたからね…猫怖い。
お風呂を沸かせて、台所に立って春の好物を作っているとふと思ってしまう。
遅いな…もしかして、何かあったんじゃ…
居ても経っても居られずにエプロンを机の上に置いてバッと駆け出す。
少し肌寒い、上着持ってきておいて正解だったな。春にかけてあげないと。
スピードを上げて春と歩く道を駆け抜けた。
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ゆきの。(プロフ) - 藤四郎@粟田口派さん» 無意識のうちに女子にモテる系になってましたね(･_･;でも、誰ともお付き合いしませんよ！内容も面白いと言っていただけてとても嬉しいです…！これからも楽しく読んでいただけるよう、頑張ります！ (2019年6月11日 16時) (
レス) id: e6384dcc86 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきの。(プロフ) - 蟻巣さん» ありがとうございます…！そう言っていただけてとても嬉しいです！これからもそう言っていただけるように頑張ります！ (2019年6月11日 16時) (レス) id: e6384dcc86 (このIDを非表示/違反報告)
藤四郎@粟田口派(プロフ) - 女子にモテる系主人公的な……？え、あの様子だと潔子さんに好かれてるよね？え、羨ましい← (ってかなんですかこの小説面白いんですけど好きです←←← (2019年4月9日 9時) (レス) id: 65713bc5e7 (このIDを非表示/違反報告)
蟻巣 - 青海苔さんのキャラいっぱいちゅきです。青海苔さん自体いっぱいちゅきです。初見さんです。喧嘩腰って、敵作りやすいですけど、反対に味方も作りやすいですよね！(自論) (2019年2月28日 18時) (レス) id: 1c29926d87 (このIDを非表示/違反報告)
青海苔(プロフ) - もちこさん» もちこさんご丁寧にありがとうございます。面白いと言っていただけて本当に嬉しいです。書き方も正直不安ではありましたが、そう言ってもらえたお陰で安心して書けます。本当にありがとうございます (2018年8月22日 2時) (レス) id: 83205a6b89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきの。 | 作成日時：2018年8月16日 18時
