玉狛の眠り姫3 (ページ50)

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第150話ページ50

桐「A!!」

玉狛支部に帰ってきたAは、久しぶりに再開した小南に早々に抱きしめられた

桐「あんたねぇ！ 1人で勝手になんでも決めないの！」

小南の声が濡れている気がする

桐「……寂しいじゃない」

貴「ごめんね、きりえちゃん」

レ「A。始末はついたのか」

貴「うん」

Aは小南からゆっくり離れる

貴「レイジさん、きりえちゃん、きょーすけくん、しおりちゃん、ごめんなさい」

Aは一人一人を見てから、頭を下げた

宇「ええ!? いいよ、そんな……！」

宇佐美は、Aの謝罪に驚いた

貴「きょーすけくんとしおりちゃんには、黒トリガーの事言ってなくてごめんなさい」

烏「……オレは、ちょっと怒ってるよ」

貴「うん、そうだよね。本当にごめんなさい」

Aがしおらしく謝ったのをみて、烏丸はふっ、と息が漏れた

当初はイラついたが、今はもう気にしていないのだ

烏「わかった。いいよ」

Aは烏丸の許しに、少し笑顔がこぼれた

貴「それと、隊を抜けることになってごめんなさい
私、このチーム好きだったよ」

あんまりチームで戦うことはなかったけれど
同じチームというだけで頼もしかった

レ「いつかの未来が今日になっただけだ」

レイジはAを頭に手を置く

桐「別に、同じチームじゃなくても一緒には戦えるんだから」

小南の瞳には、涙が溜まっている

貴「ありがとう」

Aはその気持ちだけで嬉しかった

宇「Aちゃんは、ちゃんと玉狛の仲間だよ」

貴「!! うん！」

チームは離れても、心は繋がっている

バラバラになった訳では無いから

貴(おかあさん、お父さん。私、頑張るよ)