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第140話 ページ40
会議室を飛び出したAは、宛もなく走り続けた
走って
走って
走って
走って
走って
たどり着いたのは、かつて住んでいた家
貴「……」
両親と別れてから、ここに来ることは無かった
必要なものは大抵基地に置いてあったし、両親が近くに居れない時は佐鳥の家か風間の家にお世話になっていたので、両家に最低限の荷物は置いてあった
わざわざ、思い出の多いこの家に来る必要はなかった
A自身が両親を思い出したくなくて近づかなかったというのが大きいが
Aは家を見上げると、いつも鍵を隠していた場所を覗き込む
そこには、少し汚れている家の鍵がまだ置いてあった
鍵を取り、ドアの鍵穴に差し込む
ガチャリ、と鍵はスムーズに開いた
Aは家の鍵を握りしめ、息を吸った
気持ちが変わらない間に、ドアを引く
家に空気が流れ、フワッと懐かしい香りがした気がする
5年もの間、この家の空気は動いていなかったため、ホコリは積もっていたし、カビ臭い
だけど、Aは懐かしさを感じた
両親と過ごした、大切な思い出の家
Aは靴を脱ぐと家に上がっていった
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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作者名：藍染蒼湊 | 作成日時：2022年8月14日 19時
