玉狛の眠り姫3 (ページ39)

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第139話ページ39

林「城戸さん、今回はAに一理ある
玉狛支部(ウチ)はこの件に関してはAを支持するよ」

林藤は話は終わった、と言うように部屋を出ていった

忍「私もAの意志を尊重する
何も知らせていないは我々のエゴだ
それに関してはAに何も言えない
Aの黒トリガーを無理やり手中に収めるのなら、私は手段を選ばないということを覚えておいて欲しい」

忍田も一言城戸に進言すると、部屋を出ていってしまった

残された城戸鬼怒田根付唐沢は静寂に包まれる

城「……小湊隊員の黒トリガーについては、小湊隊員の意志を尊重する」

鬼「城戸司令!?」

根「それは、小湊隊員を特別扱いするということですかな？」

城戸は、しばらくこめかみに人差し指を当てて何かを考えていたが、考えがまとまったのか口を開いた

城「……小湊隊員の言っていることは最もだ
忍田派が玉狛に付いたなら、こちらが戦力を総動員しても厳しいだろう
今回こそ、玉狛の全勢力が相手になる
そもそも、小湊隊員以外が使用出来る可能性が限りなく低い
小湊隊員に管理は任せ、こちらから指示をした方が効率的だろう」

鬼「一理ありますな……」

鬼怒田はぐうの音もないと言う風に押し黙った

城「唐沢くんはどう思う」

城戸は、これまで黙って成り行きを見ていた唐沢に話を振った

唐「小湊隊員はこれまでも本部からの指示に従っていましたし、被害が出ることを否とする人物ですから、城戸司令の仰っている通りで問題ないと思いますね
こちらには黒トリガーが2つあるんですから、今ここで協力を得られないよりも、小湊隊員の意思を尊重して力を借りれる方がいいと思いますがね」

根「それも、そうですねぇ」

根付は冷や汗をかきながら、城戸と唐沢の意見に納得した

城「話はまとまったな
これでこの話は終わりとする」

城戸の一言でその日は解散となった