玉狛の眠り姫3 (ページ22)

今日:28 hit、昨日:11 hit、合計:34,516 hit

第122話ページ22

レ「!!」

木崎が撫でたAの身体は、先程よりもはるかに熱かった

心做しか、呼吸も苦しそうだ

木「宇佐美、代わりの冷たいタオルか、冷却シートを用意してくれ
京介、Aをブランケットで包んで車に運んでくれるか」

宇「了解！」

烏「分かりました」

木崎の様子からただ事ではないと悟ったのか、2人は即座に行動に移す

木崎は車の用意をしながら、本部に居るはずの風間に連絡を取った

木「風間、今大丈夫か」

風『どうした』

木「Aの熱が高い。病院に行く前に本部の医務室で診て貰いたいんだが、大丈夫そうか？」

風『本部のか？
……成程、わかった。話はつけておく』

木「助かる」

風間は木崎からの連絡で事情を察したのだろう

すぐに医務室の空きを確認し、これから1人来ることを伝えた

本部も襲撃されて混乱はしていたが、アフトクラトルが撤退して多少は落ち着きを取り戻していた

先程大怪我を負った三雲も運び込まれてはいたが、粗方の処置は終わっているらしい

風間からその旨を聞いた木崎は、強ばった表情の烏丸と、その膝で寝ているA、心配そうに着いてきた宇佐美を連れ、本部に車を飛ばした