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「いっ…た、」
体の至る所が、ズキズキと痛んだ。
痛さに瞑っていた目を薄く開けると、もう目の前にみやっちが立っていて、上から見下ろされ目が合う。
体を起こそうとしたが、みやっちが俺の体の上に乗り…
「やめ…っ、」
首に手をかけられた。
必死にその両手首を握り、離そうと試みる。
M「たまを、渡せ！たまを俺に…渡せ！！
お前みたいなフラフラしてる男に、たまを幸せにはできないんだよ！！」
そう叫びながら、首を絞める手を片手にしたみやっちが
もう片手でカッターナイフを握り、俺の体を雑に何箇所か切った。
「…っ、うぅ…っ、は、な…して」
せっかく雨に濡れないようにしたスーツが。
転げてドロドロだし、切られてしまった。
なんて…首を絞められてる状況でも
そんなことばかり冷静に浮かんできた。
せっかく、元の日常が戻ってきているのに
死にたくない。そう思った。
俺は片脚が抑えられていないことに気付き
思いっきりみやっちの体を蹴って退かす。
「はぁ…っ！げほっ！けほっけほっ！！」
酸欠のフラフラ感と、急に入り込んだ酸素にむせながら
また俺をとっ捕まえようとしてくるみやっちを、必死に抑える。
M「たまを！たまを返して！！」
F「北山！！」
声がした方を見ると、藤ヶ谷が階段を駆け降りてきていて
みやっちを後ろから引き剥がしてくれた。
F「お前いい加減にしろ！頭冷やせ！！」
M「何なんだよお前こそ！利用されて悔しくねえのか！！」
「はぁ…っ、はっ、ゲホッ！」
怖がって見ている場合じゃない、と
震える手で携帯を見つけ出し、警察へ連絡する。
「あの、…はぁっ、けほっけほっ、〇〇駅の…げほっ！」
息が苦しいせいで、上手く喋ることができず時間がかかってしまって…
M「やめろ！！」
俺が電話をしていると分かったみやっちが暴れたのだ。
藤ヶ谷は咄嗟に
みやっちが握るカッターナイフを押さえてしまった
俺の目の前に、その血が飛沫して…
思わずギュッと目を瞑った、そのすぐに。
「藤ヶ谷！！！！」
大きな音にハッとすると、さらに下にある長い階段を
2人が落ちていった。
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櫻弓 想(プロフ) - わたたいさん» コメント、応援ありがとうございます😊🎵 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: 463202596f (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 続き楽しみです!更新楽しみに待ってます！ (2022年8月3日 1時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» 応援ありがとうございます☺️ (2022年7月25日 1時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
20090301sora(プロフ) - 櫻弓 想さん» ありがとうございます！お話楽しみにしています！ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 3ab1df2fa5 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» コメントありがとうございます。新しいお話を非公開状態で、保存だけしているのですが、お話を開いたときの最新更新時間はその保存した時の時間で出るみたいです💦公開ありでの最終更新時間は、私の作品一覧から見られます🙇🏻♀️ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年6月8日 21時
