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2「ガヤさん。乗ってください」
二階堂はそう言いながら、車のキーをチャラっと見せた。
「あ、いや…俺電車でいいよ」
2「1人も2人も、変わんないですし」
「…まあ」
それもそうだな…と、乗せてもらおうと思った矢先
2「嘘です」
なんて、意味のわからないことを言う。
「…は？」
2「変わんなくはないです。めっっっちゃ緊張します」
「だいぶ前の営業もお前、俺乗せて運転しただろ…
ほら、お前が失敗しかけた日の」
そのこと掘り下げないでくださいよー！と、肩を叩かれる。
イタっと、二階堂の方を見ると、思ったよりおちゃらけた顔をしていなかった。
「…え、ど、どした？」
2「…あの時の僕と、今の僕違うんで」
「いや、お前さっきから何言ってんだよ…」
2「ミツ先輩も飛んだ鈍感ですけど！ガヤさんも！
並べるくらい鈍感ですよね！ほんと！！」
「…え？」
2「ミツ先輩のことを幸せにするのを、たまに譲ったなら
代わりに僕を幸せにしてくれてもいいんですよ！！」
まだ、住宅街の中のマンションの前っていうのに
二階堂はそんなことを大声で言う。
「お前、だから何言って…」
2「へへっ。さあ、一緒に怒られに帰りましょ！」
「ちょ…」
意味もわからぬまま
ぎゅっと手を握られて、駐車場へと引っ張られていく。
ちょっと痛いし。俺、先輩だぞ…。
2「たまとミツ先輩はすごいですよね」
「え…？あぁ、うん…」
2「恋愛なんて、うまくいかないことばっかなのに。ね？」
「ね？って…喧嘩売ってんのかよ(笑)」
とは返したが。
2「違いますよ！！」
と、空笑いしてまた俺の腕を引っ張る二階堂の様子が気になって。
グッとこちらから後ろに引っ張った。
2「え…？」
「どうした？なんかあったって顔してる」
さらに引っ張って顔を覗き込むと、ふいっと逸らされる。
2「や、やめてくださいよ」
「ばか、何照れてんだよ」
2「そりゃ照れるでしょ！！」
「…まあこんだけ付き合わせたし、話くらい聞くけど」
2「…え、ご、ご飯！行ってくれるってことですか？！」
「ああ」
まあ、とりあえず怒られに帰ろうか、と。
ポンと二階堂の頭に手を置いた。
バカだし、うるさいし、必要以上にビビってくるし
…トイレで悪口言われるし。
なんだよコイツって思ってたけど。
2「いゃったー！！」
こんな可愛がる日が来るとは思ってなかったな。
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櫻弓 想(プロフ) - わたたいさん» コメント、応援ありがとうございます😊🎵 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: 463202596f (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 続き楽しみです!更新楽しみに待ってます！ (2022年8月3日 1時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» 応援ありがとうございます☺️ (2022年7月25日 1時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
20090301sora(プロフ) - 櫻弓 想さん» ありがとうございます！お話楽しみにしています！ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 3ab1df2fa5 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» コメントありがとうございます。新しいお話を非公開状態で、保存だけしているのですが、お話を開いたときの最新更新時間はその保存した時の時間で出るみたいです💦公開ありでの最終更新時間は、私の作品一覧から見られます🙇🏻♀️ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年6月8日 21時
