９０Mside ページ3
F「…え？」
声を掛けてからというものの、ずっと怖い顔をしている藤ヶ谷さん。
なるほど。ニカが慣れるまでに時間がかかったと言っていた意味もわかる。
「俺はたま、藤ヶ谷さんはミツさんが好きでしょう？」
首を縦にも横にも振らない藤ヶ谷さん。
この沈黙は肯定と変わらないでしょ。
「だからぁ、協力しましょうよ〜いい考えだと思いません？」
F「いや…」
こいつは安全な奴なのか否か…探られているのが分かる。
お互いウィンウィンでしかないのに、壁が厚い人だな。
「ニカもたまも、僕がこの会社にいること知りませんよ」
F「…なんで」
「初めは、ニカがあの二階堂なのか確信じゃなかったから。
確信になったら普通に言おうと思ってたけど…たまのこと好きになって、そんなタイミングで彼氏とうまくいかないとか言うし。なんか隠しておいた方が、いつか使えるんじゃないか〜って。だから最後は計画的に隠しました」
F「へぇ…ずるい人ですね」
「ずるいのはお互い様では？
ミツさんの弱ってるとこ漬け込みましたよね？」
F「…同じにしないでください。
僕は同僚として、北山を助けたのみです」
「またまた」
たまから、藤ヶ谷さんという人物の愚痴を聞き始めたと同時
ニカの先輩だと分かったからラッキーすぎると思った。
会社の人間なら会うことができる。
1人の力より、2人の力だろう。
協力し合えば成功率は上がるはず。
F「では失礼します」
「ちょっと待ってくださいよ〜。ミツさんのこと欲しくないの〜？」
わざと少し煽った。苛立たせようと思って。
F「僕は欲しいものは自分で手に入れる」
「協力しないなら俺暴れちゃうよ」
F「は？」
「俺、どんな手を使ってでも欲しいもの手に入れたいタイプなんですよ。普段も高額転売のフィギュア買ったりしてるし」
F「たまさんも、北山も、フィギュアじゃないですが」
「そーゆーこと言ってんじゃなくてぇ。
ミツさん危ない目に遭わせることになるかもって言ってます」
F「…は？」
「それが嫌なら協力してください」
眉間の皺を一層深くして、さらに怖い顔つきになった藤ヶ谷さんに、ニコニコと歩み寄る。
「ね？」
握手を要求するよう手を出すと、パンと叩かれ振り払われた。
クソ…これでもダメだったか。
…と諦めた時、振り払ったその手でスマホをポッケから取り出した。
F「連絡先教えろ。できることならやってやる。
ただし、俺の言うことも聞け。そして北山に何もするなよ」
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櫻弓 想(プロフ) - わたたいさん» コメント、応援ありがとうございます😊🎵 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: 463202596f (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 続き楽しみです!更新楽しみに待ってます！ (2022年8月3日 1時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» 応援ありがとうございます☺️ (2022年7月25日 1時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
20090301sora(プロフ) - 櫻弓 想さん» ありがとうございます！お話楽しみにしています！ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 3ab1df2fa5 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» コメントありがとうございます。新しいお話を非公開状態で、保存だけしているのですが、お話を開いたときの最新更新時間はその保存した時の時間で出るみたいです💦公開ありでの最終更新時間は、私の作品一覧から見られます🙇🏻♀️ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年6月8日 21時
