１０６Tside ページ19
「は…？」
家に入って、なぜか異様な空気を感じた。
歩み進めて部屋に入ると、思わず声を上げる。
部屋は段ボールだらけで、えらく片付いていた。
「…家具が見たいって、こういうこと…？」
ファンにバレたとか言ってたし、引っ越すということなのだろうか。
にしても…なんで今日まで言わないんだって話だし
それだけで引っ越すなんて…ほんと金持ちの考えることはよくわからない。
冷蔵庫を開いても、中身は一掃されていた。
というか、よく見たらもうコンセントも刺さってない。
こんな家にいても何もできない。
これを機に一旦自分の家に帰るか…。
とは思うが、さっきの嫌な光景がフラッシュバックする。
まさか、ミツはもう…藤ヶ谷さんと…。
M「たまー！ただいま！」
「…あ、おい！なんだよこの部屋。ちょっと出かけてた短時間になにしてんの」
M「友達にも来てもらってガンガン片付けたでやんす！
たまが驚くかなーって思って！」
「引っ越すってこと？ファンにバレたから？」
M「うんまあねー」
「あ、そう…」
やっぱり不便だし一旦帰ろうかなとも思う。
…考えを変えれば、きっとミツはいないだろう。
だったら、帰っても問題ない。
「とりあえず、ニカの連絡先送って。新しい携帯から連絡…」
M「たま〜何でこんな店の紙袋あるの？」
俺の話を遮り、みやっちが触って見せてきたのは
携帯じゃない方の買い物袋。
「もしちゃんと収益入った時の使い道は、前から決めてたから」
M「へぇ…でも、抱きついてたね」
みやっちは不気味な笑みを浮かべながら、その紙袋から手を離した。
「…は。見てたの？いつから居たの？
っていうか、なんで連絡する前からあそこに居た？」
M「んはは〜そんな焦って色々聞かないで〜」
そのまま背を向けてどこか行こうとする腕を掴む。
「おまえ、最近おかしいよ？」
M「？俺はたまと一緒にいたいだけだよ」
なんて…意味深なことを、何でもないような笑顔で言う。
「それはどういう意味」
と、聞いた次の瞬間だった。
「へ…」
何が起こった？と思考が停止したその時にはもう
一瞬触れた唇が、もう離れていた。
うっすら感触の残る唇を手でさわる。
M「藤ヶ谷さん。みつさんに告白したんだって」
「…なんで。そんなこと知ってる？」
M「さあ？」
「じゃあ。今なんで、こんなことした？」
M「好きだからだよ。気付いてなかった？
だから、新しいところで一緒に住もうよたま」
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櫻弓 想(プロフ) - わたたいさん» コメント、応援ありがとうございます😊🎵 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: 463202596f (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 続き楽しみです!更新楽しみに待ってます！ (2022年8月3日 1時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» 応援ありがとうございます☺️ (2022年7月25日 1時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
20090301sora(プロフ) - 櫻弓 想さん» ありがとうございます！お話楽しみにしています！ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 3ab1df2fa5 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» コメントありがとうございます。新しいお話を非公開状態で、保存だけしているのですが、お話を開いたときの最新更新時間はその保存した時の時間で出るみたいです💦公開ありでの最終更新時間は、私の作品一覧から見られます🙇🏻♀️ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年6月8日 21時
