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藤ヶ谷さん。
と、一人で社内を歩いている時に急に後ろから聞こえた。
なんだか声に聞か覚えがある気はしたが、振り返ると知らない顔。
「…はい？」
M「宮田って言います。部署は遠いですが、この会社の者です」
「はあ、」
なんで俺のこと知っているんだ。この見知らぬ人は。
M「あはは！ニカに聞いていた通りクールな方ですね！」
「え、ニカって…二階堂です？」
はい！と言うこの人は、二階堂の知り合いなのか。
だからといって…
「で、何か僕に御用ですか」
M「ミツさん。仲良いですよね？」
このときは何も思わなかった。北山とも知り合いなのか、くらい。
「…北山のことで何か」
M「あー上の名前そうえば知らないんだけど。多分そう。
ニカの先輩の」
「あーはい…」
M「たまの彼氏の」
「………え」
なんだかずっとニヤニヤしてるこの人の笑顔が、この一言で急に不気味な笑顔に見えた。
ついグッと眉に皺を寄せると、そんな顔しないでよ〜と言われる。
M「いや、僕今たまと仲良くしてて〜」
ん…？
二階堂以外で、たまさんと仲良くしてる人…で
聞き覚えのある声
みや…
「えっ？み、みやっち？」
M「あはは〜ばれた〜？そうそう！俺みやっち！」
「どうしてここに」
M「いや、俺はたまと違って動画投稿は副業だから！
本業はここの会社員！ただのサラリーマン！
顔出ししてない理由もそういうことなんだよね〜」
「いや、にしても…」
M「言いたいことはわかるよ？すごい偶然だよね！
俺も気付いた時はびっくりしたんだから」
たまに程度にしかゲームをしない俺でも知っている存在が
この会社に密かにいたこともすごいが…
何せ重要なのは関係性だ。
M「たまからニカ紹介してもらった時にさ
すぐわかったんだよね。さすがに社長の息子って有名だから」
「…あの、」
M「それで、どうしても藤ヶ谷さんに言いたいことあって
やっと会えたよ」
人の言葉をぶった斬って話し続けるこの人に、嫌な予感がする。
きっと責められるんだろう。たまさんと付き合ってるのを知っていながら、北山の近くにいることを。
M「好きだよね？ミツさんのこと」
やっぱり。
ここは強気に正直でいくか、誤魔化すか迷った。
警戒されて、ぶん取られちゃ困る。
今北山がどんな状況か、知らない奴にとやかく言われたくない。
それが恋人だろうが、恋人の友人だろうが。
しかし、迷ってる間に先手を取られた。
M「俺はたまが好きだよ」
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櫻弓 想(プロフ) - わたたいさん» コメント、応援ありがとうございます😊🎵 (2022年8月3日 21時) (
レス) id: 463202596f (このIDを非表示/違反報告)
わたたい(プロフ) - 続き楽しみです!更新楽しみに待ってます！ (2022年8月3日 1時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» 応援ありがとうございます☺️ (2022年7月25日 1時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
20090301sora(プロフ) - 櫻弓 想さん» ありがとうございます！お話楽しみにしています！ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 3ab1df2fa5 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - 20090301soraさん» コメントありがとうございます。新しいお話を非公開状態で、保存だけしているのですが、お話を開いたときの最新更新時間はその保存した時の時間で出るみたいです💦公開ありでの最終更新時間は、私の作品一覧から見られます🙇🏻♀️ (2022年7月25日 0時) (レス) id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年6月8日 21時
