８５Tside ページ36
M「サイテーなんだって言われて出て行った？！」
「うん…」
ミツが出ていって、何もできずソファでずっとボーッとしていた。
こだまするミツの言葉。でも、全く意味がわからない。
一晩中電話かけても出ないし。もう次の日の昼になってしまった。
会社に電話したが、出勤してるか否かの個人情報なんで教えてくれやしない。まあ、予想ついてたけど。
ただ、スーツを取りに帰って来てないから…
ミツに呆れられたのではないか、とか。
俺のこと好きなの？とかそんなことばっかり考えてたけど。
涙を流しながら、俺が自身を貶す言葉に必死に首を振るミツの姿と、自分のことを最低だと言って出て行ったところを見ると
何か意味もなく自分を責めて、また変に抱え込んでいるのではないかと思った。だってミツが最低なわけないんだから。
なら、もっと冷静になれば良かったと後悔した。
あんな自分の気持ち重視に言葉をひたすら一方的に投げてしまって、ミツをもっと追い込んだのではないだろうか。
M「いやいやいや、たま重く考えすぎ！！」
「ええ…」
夜になっても帰ってこずで、もちろんゲームもする気にならずにいると、俺が1日オンラインにならないのがおかしいと思ったみやっちが連絡して来た。
ミツが出ていったと言うと、話を聞くからおいでと言われて
気分じゃなかったが、しつこかったため重い足で向かった。
M「どこにいるか心当たりはないの？だって今頃外にずっといるわけないでしょ」
「まあ、心当たりは…なんとなく、ある」
M「え、どこなの」
「同僚の家。最近仲良くしてる人いるの」
M「それは…ニカではもちろんないよね」
「うん。最近休日俺に時間取ってくれないって言ってたでしょ？その時いつも藤ヶ谷さんって人と一緒にいる」
M「たま…それで、自分のこと最低、って…」
この先、言われることは予想がつく。
だから、あまり言いたくなかった。俺だって頭によぎったんだそのことは。
M「浮気…してんじゃないの…？」
でも、ミツが…そんなことするわけない。
そう思いたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 383人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻弓 想(プロフ) - mi-chanさん» コメントありがとうございます！玉北にうまくいってほしい人と、藤北を応援する人で別れるところですね🤣ニカちゃんは、ガヤさんのことを怖いと思っていたばかりに優しくされて落ちちゃったようです（笑）メランコリーはガヤさんが一番罪な男です😅 (2022年5月18日 9時) (
レス) @page39 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - いい感じに面白くなってきました！このままお互いくっついちゃえばいいのにって思っちゃいました（笑）でもニカちゃんが意外…続きが気になります！ (2022年5月18日 2時) (レス) @page37 id: fa52f3ba38 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - nanacoさん» nanacoさん！コメントありがとうございます。藤ヶ谷さんにはどんどん暴れていただいて、読者様に一体どっちを応援したらいいのかわからなくなってもらうのが筆者の狙いでございます（笑） (2022年4月5日 22時) (レス) @page1 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 急展開！玉ちゃん急に冷たくなっちゃってどうしたんだろう…でも今こそ藤ヶ谷さんの付け入る隙ですよね…( ；꒳； ) どちらを応援したら良いのかここまで分からないまま読むのは初めてです😂優しくなった藤ヶ谷さんに気持ち寄ってます🥲 (2022年4月5日 7時) (レス) @page6 id: 4381ad5f86 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年4月5日 2時
