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K「てか、俺がブラック飲んでるって知ってたっけ？(笑)」
溜息をついた後北山さんは、切り替えるようにそう言ってきた。
当たり前じゃないか。
ずっと見てるんだよ、俺。
二階堂がいつも北山さんにコーヒー淹れて渡してるの。そこには砂糖もミルクも入ってないことも全部。
ちゃんと見てるのに、気付いてくれないんだ。
断られない自信だって、あったわけがない。
この前ご飯を断って、急いで恋人の元に帰られてどれだけ凹んだと思っているんだ。
そんなことも北山さんは、気付いてくれない。
ただ断られてでも、伝えたかった。
あなたの支えになりたいと。
あわよくば俺のものに、なんて…そんなことは口が裂けても言えないけど。
「飽き性でも一緒に居られてる、ってことじゃない」
K「でも…もしかしたらこれからは俺なんていらないかもしれない。これからもっと売れちゃったら」
「売れるだろうね、カッコいいから」
好きな人が幸せならそれでいいなんて
カッコいいこと思ってやらない。
「それで最近あんまり帰らないし、休日もよく仕事してるの？」
K「まあ今は仕事頑張りたいってのももちろんだけど…
距離置いてるってのはあるかな。なんか疲れて」
「でも距離置いたところで疲れ取れてるようには見えないよ」
本当の俺は、カッコよくなんて全くない。
君が欲しい。それだけだ。
K「藤ヶ谷さんはすげえな、なんでも見透かすじゃん(笑)」
「当たり前でしょ」
だってずっと見てるから。
でももう…
「これ以上は、見たくないな」
K「え、なにが？」
「辛そうな北山さん。だからこれからもこうやって、俺と息抜きしたりさ、まあ家に遊びに来たりしてよ」
寂しさと弱さに漬け込んだ。
これは、俺しか知らない君の弱さ。
今日たまさんの話を持ち込んだのだって全部わざとだ。
K「うん…ありがと」
優しい君は、きっと俺との仲を深める度に罪悪感を感じるんだろうけど。
感じられなくなるくらい、君をこっちに引き込みたい。
「じゃあさっそく来週の休日、久々に休み取らない？
ちょっと、俺とゆっくりしようよ」
K「え、」
「嫌なこと考えない時間作るの。大切じゃない？
そしたらまた、たまさんと落ち着いて向き合えるかも」
K「…うん、そう、ね…」
ずるい言い方でも何でもする。
「じゃあ決定ね」
K「おん(笑)」
照れ臭そうに笑う君と、少し葉が混ざった夜桜。
満開の桜より、最高に綺麗な景色だ。
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櫻弓 想(プロフ) - mi-chanさん» コメントありがとうございます！玉北にうまくいってほしい人と、藤北を応援する人で別れるところですね🤣ニカちゃんは、ガヤさんのことを怖いと思っていたばかりに優しくされて落ちちゃったようです（笑）メランコリーはガヤさんが一番罪な男です😅 (2022年5月18日 9時) (
レス) @page39 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - いい感じに面白くなってきました！このままお互いくっついちゃえばいいのにって思っちゃいました（笑）でもニカちゃんが意外…続きが気になります！ (2022年5月18日 2時) (レス) @page37 id: fa52f3ba38 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - nanacoさん» nanacoさん！コメントありがとうございます。藤ヶ谷さんにはどんどん暴れていただいて、読者様に一体どっちを応援したらいいのかわからなくなってもらうのが筆者の狙いでございます（笑） (2022年4月5日 22時) (レス) @page1 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 急展開！玉ちゃん急に冷たくなっちゃってどうしたんだろう…でも今こそ藤ヶ谷さんの付け入る隙ですよね…( ；꒳； ) どちらを応援したら良いのかここまで分からないまま読むのは初めてです😂優しくなった藤ヶ谷さんに気持ち寄ってます🥲 (2022年4月5日 7時) (レス) @page6 id: 4381ad5f86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年4月5日 2時
