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藤ヶ谷さんの携帯を勝手に取って、コメント欄を覗いてみると、予想通り「イケメン」とか「かっこよすぎる！」とか
そんなコメントばかりだった。
コメントを投稿している人達は、女の子っぽい名前ばかり。
F「彼氏さん、お仕事配信者だったの？」
「んー…お仕事というか、なんというか」
F「これは片足突っ込んでるみたいな？本業が別にあって。
モデルさんとか？手足長かったしイケメンだったよね」
「ううん…違う。これしかしてないよ」
たまは、ただゲームが好きな延長で投稿をしているのではなかったのか？
本当は、こうして女の子にキャーキャー言われたかったの…？
「ありがと。もう帰るところだったんじゃないの？」
スマホを返してそう言うと、そのまま顔を見つめられる。
まただ。
普通じゃない香りがするんだ。藤ヶ谷さんから。
F「なんか、辛そうに見えるの気のせい？」
「…え？」
F「この前から、彼氏さんの話するとしんどそうだなって」
「まあ、色々ね…」
何故か辛くないよ、と強がれなかった。いつもの俺ならそう言いそうなのに。
ただ多くは語らず、見つめてくる瞳から目を逸らした。
F「これしか仕事してないってことは、まあまあこれで稼いでるってことだよね。こういう世界って本当に凄いんだね。たまさんって今上がってきてるけど、超有名ってわけではないじゃん」
夢あるなあ〜と、離れていった。
俺が、言葉を誤魔化したことを察してくれたんだろう。
何でだろう。
藤ヶ谷さんに、なんだよもっと問い詰めてくれたらいいじゃんと思ってしまった。
いつもみたいに変なこと聞いてくれたらいいのに。
「はぁ…」
そんな柄にないことを思ってしまうほど、心が寂しいんだろう。
距離を置いてるのは自分で、寂しさを勝手に感じてるのも自分なのに。
恋人以外にこんなこと求めるなんて、最低だ。
考えるのをやめようと、項垂れた頭を上げてまたパソコンと見つめ合いなおした時。
F「俺、北山さんの辛さ、取ってあげれる自信あるよ」
「…は、っ？」
上から声が聞こえて、慌てて振り返った。
帰る準備を終えて、藤ヶ谷さんはトレンチコートを羽織っていた。嫌なほど似合っていて絵になる。
それがまた危なさを増させている。
F「切り上げられない？仕事。ちょっと話そうよ。
俺、いい場所知ってるの」
「いや、明日も早いし…帰れよ」
F「うん、だからちょっとって言ってるでしょ？」
ちょっと…。
「すぐ、終わらす」
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櫻弓 想(プロフ) - mi-chanさん» コメントありがとうございます！玉北にうまくいってほしい人と、藤北を応援する人で別れるところですね🤣ニカちゃんは、ガヤさんのことを怖いと思っていたばかりに優しくされて落ちちゃったようです（笑）メランコリーはガヤさんが一番罪な男です😅 (2022年5月18日 9時) (
レス) @page39 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - いい感じに面白くなってきました！このままお互いくっついちゃえばいいのにって思っちゃいました（笑）でもニカちゃんが意外…続きが気になります！ (2022年5月18日 2時) (レス) @page37 id: fa52f3ba38 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - nanacoさん» nanacoさん！コメントありがとうございます。藤ヶ谷さんにはどんどん暴れていただいて、読者様に一体どっちを応援したらいいのかわからなくなってもらうのが筆者の狙いでございます（笑） (2022年4月5日 22時) (レス) @page1 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 急展開！玉ちゃん急に冷たくなっちゃってどうしたんだろう…でも今こそ藤ヶ谷さんの付け入る隙ですよね…( ；꒳； ) どちらを応援したら良いのかここまで分からないまま読むのは初めてです😂優しくなった藤ヶ谷さんに気持ち寄ってます🥲 (2022年4月5日 7時) (レス) @page6 id: 4381ad5f86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年4月5日 2時
