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送るよと言った藤ヶ谷さんを、さすがに必死で止めた。
何から何までしてもらって申し訳なさすぎるから、電車で帰らせてくれと言うと、不満そうな顔をしていたけど了承してくれた。
F「北山さん…って、甘えるの苦手なの」
「え？…なんで。急に」
F「いや？なんとなく。普段からそんな感じに見える
もっと彼氏さんにも周りにも、甘えていいんじゃない」
そうは言われても、元々こんな性格だし中々変えられない。
「ありがと」
でも、そう言ってくれる人が周りにいるだけで、幾らか心は楽になる。
藤ヶ谷さんがタッパーに詰めてくれたご飯を受け取り、帰路についた。
俺は最低だと思う。
昨日は、寂しさで藤ヶ谷さん家に長居したのに
今日は、夜中にたまがもう怒ってないと分かったから、早く帰りたくて…ご飯を断る形になった。
顔をもう見ないと不安だった。
寂しいと思ったのは俺だけなのかな…って。
会ってないこの時間…たった1日だけれど。
たまは俺のこと少しでも考えてくれたかなって不安で。
顔見たってそんなこと…どうせ素直に聞けやしないのに。
女々しい俺は、会えばもしかしたらもっと不安が増すかもしれないのに。なぜか急いで帰っている。
それに…同じベッドで寝てしまった。何もしていないけど。
意識が戻っても、腕を引かれてまた同じベッドで寝た。
言い訳なんてできない。
怒られなかったと言った俺に
それだけで、寂しがり屋なんだね…なんて分かってくれる人がいてくれるのがただ嬉しくて。
心地よくて、隣にいていいかなんて思った。
別にそれが恋心じゃなくたって、たまに申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまって。
罪悪感から早くここから離れ、恋人の元へ帰らないとという気持ちになった。
「ただいま…っ」
T「みつ〜おかえり！体調平気？」
「平気。ごめん、遅くなって」
T「ううん〜。お腹空いた！っていうか、なんかいい匂い…」
「あ、これ…藤ヶ谷さんがくれた。食べる？」
T「おいしそー！一緒に食べよ！」
袋の中のご飯を覗きながらリビングへ進むたまが、あっと振り返ってきて、ギュッと抱きしめられる。
T「意地悪してごめん」
「…でも俺が」
T「うん、分かってるよね。無理されるの嫌だった」
「うん…ごめん」
よし。と頭を撫でられて、先お風呂入ってきなって優しく言われた。
たまは優しい。でもそれが不安にもなる。
やっぱり帰ってきても、誰の家に行ってたかとか何も聞かれなかった。
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櫻弓 想(プロフ) - mi-chanさん» コメントありがとうございます！玉北にうまくいってほしい人と、藤北を応援する人で別れるところですね🤣ニカちゃんは、ガヤさんのことを怖いと思っていたばかりに優しくされて落ちちゃったようです（笑）メランコリーはガヤさんが一番罪な男です😅 (2022年5月18日 9時) (
レス) @page39 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
mi-chan(プロフ) - いい感じに面白くなってきました！このままお互いくっついちゃえばいいのにって思っちゃいました（笑）でもニカちゃんが意外…続きが気になります！ (2022年5月18日 2時) (レス) @page37 id: fa52f3ba38 (このIDを非表示/違反報告)
櫻弓 想(プロフ) - nanacoさん» nanacoさん！コメントありがとうございます。藤ヶ谷さんにはどんどん暴れていただいて、読者様に一体どっちを応援したらいいのかわからなくなってもらうのが筆者の狙いでございます（笑） (2022年4月5日 22時) (レス) @page1 id: 03403d3789 (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 急展開！玉ちゃん急に冷たくなっちゃってどうしたんだろう…でも今こそ藤ヶ谷さんの付け入る隙ですよね…( ；꒳； ) どちらを応援したら良いのかここまで分からないまま読むのは初めてです😂優しくなった藤ヶ谷さんに気持ち寄ってます🥲 (2022年4月5日 7時) (レス) @page6 id: 4381ad5f86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻弓 想
| 作成日時：2022年4月5日 2時
